劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(89)
劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(89)
《【沖縄反基地闘争】シリーズ》
<不当長期勾留続く山城氏らの釈放を求め世界中で16000筆以上の署名!>
2017年1月12日、東京の参議院議員会館にて「山城博治さんらを救え!」記者会見と集会が開催された。
鎌田慧氏(ルポライター)や落合恵子氏(作家)、福島みずほ議員(社民党)らが登壇し、沖縄で基地に反対する市民らの長期勾留の不当性を訴えた。沖縄・高江の米軍新規ヘリパッド建設の反対し、抗議を続けていた沖縄平和運動センター議長・山城博治氏らが逮捕・起訴され、不当に長期勾留されている。山城氏は弁護士以外との接見さえ許可されておらず、弁護士として山城氏に接見した福島議員は山城氏の体調について、「白血球の数がどんどん下がってカミソリでヒゲも剃れない」状態であると報告した。
〔計67カ国集まった署名は16528筆!「世界的に反響を呼んだ政治弾圧になっている」〕
この日の記者会見では鎌田氏が「山城博治さんらを救え!」キャンペーンで集まった署名数を報告した。
2016年12月25日から開始された署名キャンペーンは、2017年1月12日現在で1万6528筆(その内インターネット以外が2987筆)の署名が集まったという。署名は今もインターネットで受け付けている。
日本以外からの署名は66カ国、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イギリス、フランス等から集まっており、鎌田氏は「世界的に反響を呼んだ政治弾圧になっている」と報告。現在も署名は集まり続けており、那覇地方裁判所にこの署名を提出すると共に接見の解禁、釈放を要請に行くという。署名の束を提示しながら、落合氏は「日々署名は増えています。それは山城さん達の苦しみや、山城さん達がおかれている立場は明日の私達だという危険性、不安やストレスがそこにあるからだと思っています」と署名が増えている理由を語った。
〔「山城さんは白血球の数がどんどん下がっていて、カミソリでヒゲも剃らないように言われている」〕
記者会見後すぐに、参議院議員会館の講堂で集会が開かれた。集会では記者会見から引き続き、鎌田氏、佐高氏、落合氏が出席し、日本共産党の仁比聡平参議院議員、民進党の近藤昭一衆議院議員、社会民主党の福島みずほ参議院議員らが登壇し講演した。
集会では弁護士でもある福島みずほ参議院議員が、2016年12月20日に山城博治氏に接見した時の様子を報告した。「(山城氏は持病で)白血球の数がどんどん下がっている。(医者から)血が止まらなくなると大変だからカミソリでヒゲを剃らないように言われていて、ヒゲを剃れないのだと、こんな格好でごめんなさいと(山城氏から)言われた」と語り、「どうゆうことなんだ」と語気を強めた。
「(山城氏は)非常に重い病気を克服して辺野古、高江に戻りました。病気が再燃するのじゃないか、本当に健康を害するんじゃないか、致命的なことになるんじゃないか、と心配しています」と生命の危険すらもたらしかねない不当な長期勾留を糾弾した。
今回の山城氏らの不当逮捕、長期勾留、及び沖縄の平和運動の弾圧に対し76カ国の環境NGOのネットワークである「FoEインターナショナル」が声明を発表した。(基本文献-IWJ)
<愛国者団体「一水会」が翁長知事陳述書を全文掲載したワケ>
民族派愛国者団体の「一水会」(木村三浩代表)が毎月1日に発刊している機関紙「レコンキスタ」1月号に、名護市辺野古の新基地建設を巡り、国が翁長雄志知事を相手に提起した代執行訴訟の第1回口頭弁論で翁長知事が裁判所に提出した陳述書の全文が掲載された。記事は「沖縄の声に耳を傾けるべき」との見出しで、見開き2ページ。愛国社会活動家を自認する木村代表は「陳述書には沖縄の魂が凝縮されている。本土の新聞が報じないので、我々が全文掲載し、国が沖縄にしている事は沖縄の意思に反する事だと分かってもらいたい」と説明。沖縄戦の被害や米軍基地の形成過程、基地と経済の関係等が「分かりやすく述べられている」と評価する。
木村氏は戦後70年も日本に米軍基地が存在することは異常で「占領体制の継続でしかない」と主張。日米安保体制を批判し、自衛隊による専守防衛と緊張状態を低減していく軍縮を各国で進めるべきだとの立場。
読者からは「沖縄の主張がよく分かった」「沖縄は基地経済で成り立っていると思っていた」などとの反応があったという。
管理者も「一水会」発刊本等、真性右翼関係の発刊本を読んで研究した事があるが当然、政治的立場は異なるものの、その主張の一貫性と、真面目なパトスには感銘を受けた事がある。
本ブログにも数少ないが「辺野古反対住民は少数ではー」とか「金を貰っているのではー」とか揶揄する意見も寄せられるが、少なくとも本ブログで「具体的・客観的物証も提示し、なおかつ本人の行動責任も伴った批判意見」を頂いた事がない。
「一水会」木村代表も言う。「我々は真に愛国の情をもって行動する者であって、ネトウヨ等々の似非右翼と一緒に見られるには迷惑している」。また「日本会議の研究」作者:菅野完氏は「日本会議は、単に左翼嫌いの2~3流の保守団体」と明確に批判している。
管理者もまた「本当に保守理論・思想とパトスある行動責任」を社会提起する「真正右翼」と「ネトウヨ等、似非右翼・無難・無責任な保守派(主流秩序論)」とは区別して評価・思考すべきと考える。(参考文献-沖縄タイムス+/文責:民守 正義)
<“土人”と呼ばれた目取真俊氏に聞く「米軍基地は沖縄差別の象徴」>
「触るなクソ」「土人がーー」高江ヘリパッド建設に抗議する沖縄県民に対して、機動隊が言い放った言葉が、全国で波紋を呼んでいる。その様子をビデオに収めたのが芥川賞作家の目取真俊氏だ。沖縄県出身の同氏は、高江ヘリパッド建設のみならず、名護市辺野古の埋め立てや普天間基地の県内移設に反対し、長年反基地運動を続けている。件の土人発言は沖縄県民に対する“差別”だとの批判が相次いだが、当事者の目取真氏はこれをどう見るのか。
沖縄の基地問題と差別の構造について聞いた。
〔豊かな自然が残る高江村:ヘリパッド建設に機動隊が集結〕
広さ約7800ヘクタール、東京ドーム1668個分の広大な敷地をもつ沖縄県の「北部訓練場」。その内の約半分(4000ヘクタール)が、2016年12月22日、米軍から正式に日本側へと返還された。
しかし、その条件として提示されたのが沖縄県東村の集落、高江への「ヘリパッド」(ヘリコプターの離着陸場)建設である。
ヘリパッド建設に反対するため幾度となく高江に足を運んだという目取真氏は、これまで、どのような想いで抵抗を続けてきたのか。
「沖縄に基地があり続ける事への抗議の意味もありますし、高江の豊かな自然をヘリパッド建設で破壊されることに反対しようと抵抗を続けています。ヘリパッドが建設される東村高江区と国頭村安波区は、琉球列島の固有種が数多く生息する亜熱帯の森が広がる、自然豊かな集落です。それが目の前でチェーンソーが凄まじい音を立てながら、どんどん木々を切っていく。1ヵ月前まで森だったところが赤土剝き出しのヘリパッドになっていく。それを目の当たりにする精神的なダメージは大きいですよ」(目取真氏、以下同)目取真氏は5年以上も前から高江に足を運び、ヘリパッドの建設に抗議をしているという。
そもそもヘリパッド建設が決定したのは、米兵による少女暴行事件(1995年)を受けて米軍基地の縮小・撤廃運動が高まった1996年のこと。2016年7月に入ってから、全国から500人以上の機動隊が上陸し、反対派との衝突が報じられたため、他県でも注目を集めることとなった。
「本来、ヘリパッドの工期は2017年の2月まででしたが、2016年内完成へと変更され2ヵ月前倒しで工事が進められるようになりました。1月にはオバマ政権が終わり、ケネディ駐日大使も任務を解かれる訳ですから、その間にヘリパッドを完成させて返還記念式典を、という政府の見栄があるようだ。広大な山間部で抗議活動を阻止しながら突貫工事を進めようとしている訳ですから、機動隊もかなりの数が必要になる。そのため高江のような140~150人の小さな集落に、人口の3倍以上の隊員が詰めかける異様な事態になったのです」抗議活動の最中、大阪府警の機動隊が、目取真氏に対して「土人」と吐き捨てた。
同氏は、その様子をビデオで撮影しインターネットで公開。
動画は瞬く間に拡散し、沖縄県民に対する「差別」だとして、全国でも物議を醸した。しかし目取真氏は、高江ヘリパッド問題に限らず、普天間飛行場を始め、米軍基地が沖縄にあり続ける状況そのものが沖縄県民への差別の表出だと語る。「対等な立場なら、相手に不愉快な思いをさせたら人間として心が痛みます。しかし沖縄の米軍基地の問題においては、新聞を読んで大変だなとは思っても、ヤマトゥ(日本本土)の人間は全くの他人事ですよね。沖縄を植民地としか思っていないから、基地を押し付けてもなんの心も痛まない。だから土人という言葉も平気で口から出てくるのです」
〔米軍基地はなぜ沖縄に?「沖縄経済の基地依存」は本当か〕
一方、差別とは関係なしに、沖縄の米軍基地配備は安全保障上、必要だと考える人も少なくない。
そうした意見に対して目取真氏は「あまりにも軍事に無知」だと反論する。「そもそも日米安全保障条約なんて、同盟国防衛義務条項がないのです。尖閣諸島の問題にしても、ヤギしかいない日本の無人島のために、アメリカ軍が中国と血を流して戦闘するはずがありません」「第一、海兵隊は臨機応変にどこにでも出動できるから意味がある訳で、必ず基地が沖縄でなければならない、という主張は海兵隊の根本的なメリットを否定しているようなもの。北朝鮮や中国の脅威論にしても、九州だって朝鮮半島や中国に近いのに、どうして米軍基地は沖縄である必要があるのでしょうか。
米軍が守ってくれると無条件に信じて思考を停止した人達が、漠然とした不安感だけで沖縄に基地を固定化しようとしているのは差別そのものです」
建前上、自国の軍隊を持てない日本は、軍事面ではアメリカに依存する事になった。その結果、日本は請け負うべきリスクを沖縄のみに押し付けているのではないかと目取真氏は語る。「憲法9条改正に反対するリベラルにしても、自衛隊の強化をよしとしないので、軍事はアメリカに依存した方がいいとなる。結局、右も左も沖縄に基地を押し付けて、安保のプラス面ばかりを享受している。マイナス面を引き受けない卑怯なやり方です」一方、沖縄振興予算や軍用地借地料、基地雇用等の面から「沖縄は米軍基地負担の見返りを十分受けている」といった意見が少なからずある。沖縄経済が「米軍基地依存」と言われている状況について、目取真氏はどう考えるのか。「沖縄の財政の内、米軍基地から得られる利益は5%弱。これは、県知事を始め有識者達が口を酸っぱくして言っていること。しかし本土のメディアや中央はこの事実に目を向けようとしません。結局、沖縄に基地を押し付けているという心の疚しさを誤魔化すための手段が、経済的なメリットの強調なのです」「既に返還された基地の跡地利用がうまくいって税収が増え、雇用も増大した事等もあり、基地に依存するより跡地を商業地や観光地にした方がいいと、多くの県民や沖縄財界が気づき始めた。そこから、翁長知事を始めとする沖縄の自民党や保守派も反基地へ転じるようになったのです。ヤマトゥでは沖縄のこうした構造変化に気がついていない人が多い。もし沖縄が基地で潤っているというのであれば、他の地域でも基地を誘致して利益を享受したらいいじゃないですか。全国にも破産の危機にある自治体は沢山ある訳ですから」
〔結びつきを強める日米両政府:本土と沖縄の溝は深まる〕
目取真氏は、これまでも米軍基地の不条理を訴えて長年、反基地運動に身を投じてきた。しかし戦後70年が過ぎた今でも、沖縄の基地問題は一向に解決の兆しを見せない。
むしろ「戦後から遠ざかるにつれ、沖縄と本土の溝は深まっている」と語る。「先の大戦は、ヤマトゥの人からしたら遠い過去の話にすぎないのかもしれません。日本の首相も「戦争を知らない子供達」世代となり、政府は『沖縄はいつまで昔の戦争の話を掘り返すんだ』という認識でしょう。しかし沖縄県民からすれば、たった71年前の戦争を忘れてしまうこの忘却の早さは、一体どういうことなのかと問いたいのです」今でも沖縄県内の多くの学校では、沖縄の敗戦日にあたる6月23日の慰霊の日が近づくと平和学習を行い、若い世代に戦争の記憶を継承している。ましてや戦後の米軍統治から地続きで、いまだに基地が残っている以上、沖縄県民にとって戦争は決して遠い過去のことではない。「ヤマトゥにいたら戦争について学ぶ機会も少ないでしょう。戦争を知らないヤマトゥの若い世代からしたら、沖縄の怒りを知ったところで言いがかりをつけられたような気持ちになるのかもしれません。土人発言をした大阪府警の隊員も若い世代でした。むしろ若い人だからこそ、こういった(差別)言葉が出たのでしょう」「これまで日本は、アメリカの下についていた御蔭で、ドイツやイタリアと違い自分達の加害性と向き合わずに済んできました。でも日本から一歩出たらそうはいきません。沖縄を含め他のアジアの国々は日本軍に虐殺されたという共通の記憶をもっている。沖縄が日本に怒っているという事実を受け止められない日本人は、アジアとだってうまくやれるはずがないのです」 2016年12月22日、北部訓練場の返還記念式典が日米両政府の間で予定通り執り行われた。
翁長雄志県知事が同月13日のオスプレイの不時着に対する抗議のため式典を欠席する中、菅官房長官は、返還について「沖縄の基地負担軽減に大きく資するものだ」と述べている。また、安倍(戦争)首相は同月27日に真珠湾に訪問し犠牲者を慰霊した。日米両政府が結びつきを強めていく中、沖縄と本土の隔たりは、より顕著になっている。
◆目取真俊(めどるま・しゅん)
1960年、沖縄今帰仁村に生まれる。沖縄県内で教職を務めた後、文筆活動に専念。1997年、『水滴』が芥川賞受賞。近著に『目の奥の森』がある。(管理者:一部編集)
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<社会学者イダ ヒロユキ・本ブログ管理者・民守 正義:共同呼びかけ「ヘイト右翼番組つくるDHCは買うのは止めよう!」>
◆デマ垂れ流し『ニュース女子』とDHC
ヘイトデマ垂れ流しで大問題のMX『ニュース女子』も…。
化粧品会社のDHCはなぜ極右ヘイト番組をつくるのか!
◆辛坊治郎が「土人」発言擁護でデマ連発!
高江の住民は大半が反対なのに「ヘリパッド作ってほしい人が圧倒的」
◆松井知事と大阪のテレビの沖縄ヘイト
松井知事「土人」発言擁護と同根!
『そこまで言って委員会』など大阪のテレビの聞くに堪えない沖縄ヘイト
《1.22 高浜原発うごかすな! 関電包囲全国集会》
◎1月22日(日)16:00~17:30関西電力本店前
(前段デモ出発集会14:00~ 中之島公園(大阪市役所南側)
◎再稼働阻止全国ネット-ワーク・全国相談会
〇1月21日(土)14:00~21:00/1月22日(日)09:00~12:00
場所:エルおおさか(地下鉄・京阪、天満橋駅)
○高浜原発うごかすな、高浜原発再稼働阻止のための討論
○川内・伊方など全国各地からの報告
連絡先:再稼働阻止全国ネット-ワーク事務局
info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
/TEL 070-6650-5549/たんぽぽ舎気付
《『戦争する国」はゴメンだ!今、教育に問われるもの」2・11集会』》
■日時 2017年2月11日(土・休)開会13:15(会場12:45)
■場所 大阪市立港区民センター
(JR環状線・地下鉄中央線「弁天町」駅、西江徒歩10分)
■講演 高嶋伸欣さん
「オリンピック・愛国心教育と『戦争する国』」(仮題)
■浪速の歌う巨人 パギやん・ミニライブ
■ティーチイン「教育に問われるもの」
■資料代700円
■主催『日の丸君が代』強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネット
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談
(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
《【沖縄反基地闘争】シリーズ》
<不当長期勾留続く山城氏らの釈放を求め世界中で16000筆以上の署名!>
2017年1月12日、東京の参議院議員会館にて「山城博治さんらを救え!」記者会見と集会が開催された。
鎌田慧氏(ルポライター)や落合恵子氏(作家)、福島みずほ議員(社民党)らが登壇し、沖縄で基地に反対する市民らの長期勾留の不当性を訴えた。沖縄・高江の米軍新規ヘリパッド建設の反対し、抗議を続けていた沖縄平和運動センター議長・山城博治氏らが逮捕・起訴され、不当に長期勾留されている。山城氏は弁護士以外との接見さえ許可されておらず、弁護士として山城氏に接見した福島議員は山城氏の体調について、「白血球の数がどんどん下がってカミソリでヒゲも剃れない」状態であると報告した。
〔計67カ国集まった署名は16528筆!「世界的に反響を呼んだ政治弾圧になっている」〕
この日の記者会見では鎌田氏が「山城博治さんらを救え!」キャンペーンで集まった署名数を報告した。
2016年12月25日から開始された署名キャンペーンは、2017年1月12日現在で1万6528筆(その内インターネット以外が2987筆)の署名が集まったという。署名は今もインターネットで受け付けている。
日本以外からの署名は66カ国、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イギリス、フランス等から集まっており、鎌田氏は「世界的に反響を呼んだ政治弾圧になっている」と報告。現在も署名は集まり続けており、那覇地方裁判所にこの署名を提出すると共に接見の解禁、釈放を要請に行くという。署名の束を提示しながら、落合氏は「日々署名は増えています。それは山城さん達の苦しみや、山城さん達がおかれている立場は明日の私達だという危険性、不安やストレスがそこにあるからだと思っています」と署名が増えている理由を語った。
〔「山城さんは白血球の数がどんどん下がっていて、カミソリでヒゲも剃らないように言われている」〕
記者会見後すぐに、参議院議員会館の講堂で集会が開かれた。集会では記者会見から引き続き、鎌田氏、佐高氏、落合氏が出席し、日本共産党の仁比聡平参議院議員、民進党の近藤昭一衆議院議員、社会民主党の福島みずほ参議院議員らが登壇し講演した。
集会では弁護士でもある福島みずほ参議院議員が、2016年12月20日に山城博治氏に接見した時の様子を報告した。「(山城氏は持病で)白血球の数がどんどん下がっている。(医者から)血が止まらなくなると大変だからカミソリでヒゲを剃らないように言われていて、ヒゲを剃れないのだと、こんな格好でごめんなさいと(山城氏から)言われた」と語り、「どうゆうことなんだ」と語気を強めた。
「(山城氏は)非常に重い病気を克服して辺野古、高江に戻りました。病気が再燃するのじゃないか、本当に健康を害するんじゃないか、致命的なことになるんじゃないか、と心配しています」と生命の危険すらもたらしかねない不当な長期勾留を糾弾した。
今回の山城氏らの不当逮捕、長期勾留、及び沖縄の平和運動の弾圧に対し76カ国の環境NGOのネットワークである「FoEインターナショナル」が声明を発表した。(基本文献-IWJ)
<愛国者団体「一水会」が翁長知事陳述書を全文掲載したワケ>
民族派愛国者団体の「一水会」(木村三浩代表)が毎月1日に発刊している機関紙「レコンキスタ」1月号に、名護市辺野古の新基地建設を巡り、国が翁長雄志知事を相手に提起した代執行訴訟の第1回口頭弁論で翁長知事が裁判所に提出した陳述書の全文が掲載された。記事は「沖縄の声に耳を傾けるべき」との見出しで、見開き2ページ。愛国社会活動家を自認する木村代表は「陳述書には沖縄の魂が凝縮されている。本土の新聞が報じないので、我々が全文掲載し、国が沖縄にしている事は沖縄の意思に反する事だと分かってもらいたい」と説明。沖縄戦の被害や米軍基地の形成過程、基地と経済の関係等が「分かりやすく述べられている」と評価する。
木村氏は戦後70年も日本に米軍基地が存在することは異常で「占領体制の継続でしかない」と主張。日米安保体制を批判し、自衛隊による専守防衛と緊張状態を低減していく軍縮を各国で進めるべきだとの立場。
読者からは「沖縄の主張がよく分かった」「沖縄は基地経済で成り立っていると思っていた」などとの反応があったという。
管理者も「一水会」発刊本等、真性右翼関係の発刊本を読んで研究した事があるが当然、政治的立場は異なるものの、その主張の一貫性と、真面目なパトスには感銘を受けた事がある。
本ブログにも数少ないが「辺野古反対住民は少数ではー」とか「金を貰っているのではー」とか揶揄する意見も寄せられるが、少なくとも本ブログで「具体的・客観的物証も提示し、なおかつ本人の行動責任も伴った批判意見」を頂いた事がない。
「一水会」木村代表も言う。「我々は真に愛国の情をもって行動する者であって、ネトウヨ等々の似非右翼と一緒に見られるには迷惑している」。また「日本会議の研究」作者:菅野完氏は「日本会議は、単に左翼嫌いの2~3流の保守団体」と明確に批判している。
管理者もまた「本当に保守理論・思想とパトスある行動責任」を社会提起する「真正右翼」と「ネトウヨ等、似非右翼・無難・無責任な保守派(主流秩序論)」とは区別して評価・思考すべきと考える。(参考文献-沖縄タイムス+/文責:民守 正義)
<“土人”と呼ばれた目取真俊氏に聞く「米軍基地は沖縄差別の象徴」>
「触るなクソ」「土人がーー」高江ヘリパッド建設に抗議する沖縄県民に対して、機動隊が言い放った言葉が、全国で波紋を呼んでいる。その様子をビデオに収めたのが芥川賞作家の目取真俊氏だ。沖縄県出身の同氏は、高江ヘリパッド建設のみならず、名護市辺野古の埋め立てや普天間基地の県内移設に反対し、長年反基地運動を続けている。件の土人発言は沖縄県民に対する“差別”だとの批判が相次いだが、当事者の目取真氏はこれをどう見るのか。
沖縄の基地問題と差別の構造について聞いた。
〔豊かな自然が残る高江村:ヘリパッド建設に機動隊が集結〕
広さ約7800ヘクタール、東京ドーム1668個分の広大な敷地をもつ沖縄県の「北部訓練場」。その内の約半分(4000ヘクタール)が、2016年12月22日、米軍から正式に日本側へと返還された。
しかし、その条件として提示されたのが沖縄県東村の集落、高江への「ヘリパッド」(ヘリコプターの離着陸場)建設である。
ヘリパッド建設に反対するため幾度となく高江に足を運んだという目取真氏は、これまで、どのような想いで抵抗を続けてきたのか。
「沖縄に基地があり続ける事への抗議の意味もありますし、高江の豊かな自然をヘリパッド建設で破壊されることに反対しようと抵抗を続けています。ヘリパッドが建設される東村高江区と国頭村安波区は、琉球列島の固有種が数多く生息する亜熱帯の森が広がる、自然豊かな集落です。それが目の前でチェーンソーが凄まじい音を立てながら、どんどん木々を切っていく。1ヵ月前まで森だったところが赤土剝き出しのヘリパッドになっていく。それを目の当たりにする精神的なダメージは大きいですよ」(目取真氏、以下同)目取真氏は5年以上も前から高江に足を運び、ヘリパッドの建設に抗議をしているという。
そもそもヘリパッド建設が決定したのは、米兵による少女暴行事件(1995年)を受けて米軍基地の縮小・撤廃運動が高まった1996年のこと。2016年7月に入ってから、全国から500人以上の機動隊が上陸し、反対派との衝突が報じられたため、他県でも注目を集めることとなった。
「本来、ヘリパッドの工期は2017年の2月まででしたが、2016年内完成へと変更され2ヵ月前倒しで工事が進められるようになりました。1月にはオバマ政権が終わり、ケネディ駐日大使も任務を解かれる訳ですから、その間にヘリパッドを完成させて返還記念式典を、という政府の見栄があるようだ。広大な山間部で抗議活動を阻止しながら突貫工事を進めようとしている訳ですから、機動隊もかなりの数が必要になる。そのため高江のような140~150人の小さな集落に、人口の3倍以上の隊員が詰めかける異様な事態になったのです」抗議活動の最中、大阪府警の機動隊が、目取真氏に対して「土人」と吐き捨てた。
同氏は、その様子をビデオで撮影しインターネットで公開。
動画は瞬く間に拡散し、沖縄県民に対する「差別」だとして、全国でも物議を醸した。しかし目取真氏は、高江ヘリパッド問題に限らず、普天間飛行場を始め、米軍基地が沖縄にあり続ける状況そのものが沖縄県民への差別の表出だと語る。「対等な立場なら、相手に不愉快な思いをさせたら人間として心が痛みます。しかし沖縄の米軍基地の問題においては、新聞を読んで大変だなとは思っても、ヤマトゥ(日本本土)の人間は全くの他人事ですよね。沖縄を植民地としか思っていないから、基地を押し付けてもなんの心も痛まない。だから土人という言葉も平気で口から出てくるのです」
〔米軍基地はなぜ沖縄に?「沖縄経済の基地依存」は本当か〕
一方、差別とは関係なしに、沖縄の米軍基地配備は安全保障上、必要だと考える人も少なくない。
そうした意見に対して目取真氏は「あまりにも軍事に無知」だと反論する。「そもそも日米安全保障条約なんて、同盟国防衛義務条項がないのです。尖閣諸島の問題にしても、ヤギしかいない日本の無人島のために、アメリカ軍が中国と血を流して戦闘するはずがありません」「第一、海兵隊は臨機応変にどこにでも出動できるから意味がある訳で、必ず基地が沖縄でなければならない、という主張は海兵隊の根本的なメリットを否定しているようなもの。北朝鮮や中国の脅威論にしても、九州だって朝鮮半島や中国に近いのに、どうして米軍基地は沖縄である必要があるのでしょうか。
米軍が守ってくれると無条件に信じて思考を停止した人達が、漠然とした不安感だけで沖縄に基地を固定化しようとしているのは差別そのものです」
建前上、自国の軍隊を持てない日本は、軍事面ではアメリカに依存する事になった。その結果、日本は請け負うべきリスクを沖縄のみに押し付けているのではないかと目取真氏は語る。「憲法9条改正に反対するリベラルにしても、自衛隊の強化をよしとしないので、軍事はアメリカに依存した方がいいとなる。結局、右も左も沖縄に基地を押し付けて、安保のプラス面ばかりを享受している。マイナス面を引き受けない卑怯なやり方です」一方、沖縄振興予算や軍用地借地料、基地雇用等の面から「沖縄は米軍基地負担の見返りを十分受けている」といった意見が少なからずある。沖縄経済が「米軍基地依存」と言われている状況について、目取真氏はどう考えるのか。「沖縄の財政の内、米軍基地から得られる利益は5%弱。これは、県知事を始め有識者達が口を酸っぱくして言っていること。しかし本土のメディアや中央はこの事実に目を向けようとしません。結局、沖縄に基地を押し付けているという心の疚しさを誤魔化すための手段が、経済的なメリットの強調なのです」「既に返還された基地の跡地利用がうまくいって税収が増え、雇用も増大した事等もあり、基地に依存するより跡地を商業地や観光地にした方がいいと、多くの県民や沖縄財界が気づき始めた。そこから、翁長知事を始めとする沖縄の自民党や保守派も反基地へ転じるようになったのです。ヤマトゥでは沖縄のこうした構造変化に気がついていない人が多い。もし沖縄が基地で潤っているというのであれば、他の地域でも基地を誘致して利益を享受したらいいじゃないですか。全国にも破産の危機にある自治体は沢山ある訳ですから」
〔結びつきを強める日米両政府:本土と沖縄の溝は深まる〕
目取真氏は、これまでも米軍基地の不条理を訴えて長年、反基地運動に身を投じてきた。しかし戦後70年が過ぎた今でも、沖縄の基地問題は一向に解決の兆しを見せない。
むしろ「戦後から遠ざかるにつれ、沖縄と本土の溝は深まっている」と語る。「先の大戦は、ヤマトゥの人からしたら遠い過去の話にすぎないのかもしれません。日本の首相も「戦争を知らない子供達」世代となり、政府は『沖縄はいつまで昔の戦争の話を掘り返すんだ』という認識でしょう。しかし沖縄県民からすれば、たった71年前の戦争を忘れてしまうこの忘却の早さは、一体どういうことなのかと問いたいのです」今でも沖縄県内の多くの学校では、沖縄の敗戦日にあたる6月23日の慰霊の日が近づくと平和学習を行い、若い世代に戦争の記憶を継承している。ましてや戦後の米軍統治から地続きで、いまだに基地が残っている以上、沖縄県民にとって戦争は決して遠い過去のことではない。「ヤマトゥにいたら戦争について学ぶ機会も少ないでしょう。戦争を知らないヤマトゥの若い世代からしたら、沖縄の怒りを知ったところで言いがかりをつけられたような気持ちになるのかもしれません。土人発言をした大阪府警の隊員も若い世代でした。むしろ若い人だからこそ、こういった(差別)言葉が出たのでしょう」「これまで日本は、アメリカの下についていた御蔭で、ドイツやイタリアと違い自分達の加害性と向き合わずに済んできました。でも日本から一歩出たらそうはいきません。沖縄を含め他のアジアの国々は日本軍に虐殺されたという共通の記憶をもっている。沖縄が日本に怒っているという事実を受け止められない日本人は、アジアとだってうまくやれるはずがないのです」 2016年12月22日、北部訓練場の返還記念式典が日米両政府の間で予定通り執り行われた。
翁長雄志県知事が同月13日のオスプレイの不時着に対する抗議のため式典を欠席する中、菅官房長官は、返還について「沖縄の基地負担軽減に大きく資するものだ」と述べている。また、安倍(戦争)首相は同月27日に真珠湾に訪問し犠牲者を慰霊した。日米両政府が結びつきを強めていく中、沖縄と本土の隔たりは、より顕著になっている。
◆目取真俊(めどるま・しゅん)
1960年、沖縄今帰仁村に生まれる。沖縄県内で教職を務めた後、文筆活動に専念。1997年、『水滴』が芥川賞受賞。近著に『目の奥の森』がある。(管理者:一部編集)
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《1.22 高浜原発うごかすな! 関電包囲全国集会》
◎1月22日(日)16:00~17:30関西電力本店前
(前段デモ出発集会14:00~ 中之島公園(大阪市役所南側)
◎再稼働阻止全国ネット-ワーク・全国相談会
〇1月21日(土)14:00~21:00/1月22日(日)09:00~12:00
場所:エルおおさか(地下鉄・京阪、天満橋駅)
○高浜原発うごかすな、高浜原発再稼働阻止のための討論
○川内・伊方など全国各地からの報告
連絡先:再稼働阻止全国ネット-ワーク事務局
info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
/TEL 070-6650-5549/たんぽぽ舎気付
《『戦争する国」はゴメンだ!今、教育に問われるもの」2・11集会』》
■日時 2017年2月11日(土・休)開会13:15(会場12:45)
■場所 大阪市立港区民センター
(JR環状線・地下鉄中央線「弁天町」駅、西江徒歩10分)
■講演 高嶋伸欣さん
「オリンピック・愛国心教育と『戦争する国』」(仮題)
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