劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(87)
劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(87)
《【沖縄-反基地闘争】シリーズ2》
<鎌田慧さん、落合恵子さんら呼びかけ:勾留続く山城議長の釈放求める>
東村高江や名護市辺野古での基地建設に反対する抗議行動で、公務執行妨害等の容疑で逮捕・起訴され、勾留が続く沖縄平和運動センターの山城博治議長らの釈放を求める記者会見と市民集会が12日、都内の参院議員会館であった。ルポライターの鎌田慧さんや作家の落合恵子さん、評論家の佐高信さん、作家の澤地久枝さん、脚本家の小山内美江子さんが呼び掛け人となり、昨年12月25日から署名を集め、12日現在で16528筆に上る。鎌田さんらが18日にも那覇地裁と那覇地検を訪ね、要請書を提出する予定。鎌田さんは会見で、微罪での逮捕と長期拘留は「紛れもない政治弾圧だ。これからの大衆運動に影響が及ぶとの危機感がある。警察法に違反することを警察が堂々とやっていることを絶対に許さず、追及していく」と趣旨を説明した。
落合さんは「政府は『琉球処分』と全く同じことを、より巧妙に、より暴力的に行っている。沖縄の問題は全国民の問題だ。山城さん達に起きたことが明日、ここにいる誰かに起きるかもしれない」と話し、自らの問題として考えようと呼び掛けた。
佐高さんは、政府のやり方を「『そこのけ、そこのけ国家が通る』の感じだ。国民不在の国家だ」と批判した。集会には約350人が詰め掛け、山城さんらの釈放と新基地建設阻止に向けた連帯を確認した。
<軽い容疑で再三逮捕 沖縄反基地リーダー“長期拘留”の異常>
昨年10月に逮捕された反基地運動のカリスマ的リーダーの勾留が、異例の長期に及んでいる。再逮捕や起訴が繰り返され、既に3カ月近くが経過。これは明らかに、反対運動潰しの国策捜査に他ならない。現在、那覇拘置所に勾留されているのは、沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)。昨年10月17日、山城議長は高江での抗議活動中、2千円相当の有刺鉄線1本を切ったとして、器物損壊容疑で準現行犯逮捕された。3日後、傷害と公務執行妨害でも逮捕。沖縄防衛局職員の肩を掴んで揺さぶったという。そもそも、この逮捕内容自体、本人は黙秘否認しているが、これほどの微罪で、3カ月にも及ぶ勾留は明らかに不当だ。
逮捕内容を再検証してみると、10カ月前の行為を持ち出してまで再々逮捕するという罪状以前のムチャクチャ逮捕。加えて昨年1月、山城議長は仲間と、辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前の路上でコンクリートブロックを積んだことが威力業務妨害だというのである。当時、大勢の機動隊や警察官がいたのに、実際に警告も何もなかった。ここで法的問題点も検証すると、11月11日に起訴されるが、裁判所はすぐには釈放しなかった。逮捕の主な目的は,犯罪の証拠隠滅を防止することと、被疑者の逃亡を防止することにある。(刑法199条)また勾留期間は、原則として10日間。但し検察官が延長勾留請求すれば、検察庁と裁判所の癒着により、裁判官が更に10日間以内の延長を認めることが一般的(刑事訴訟法208条1項)。この法的根拠をもっても3か月もの勾留が「違法勾留」である事は明々白々。更に悪性リンパ腫を患っており、本来なら「速やかな施設外の病院での治療等の適切な医療措置を公費で受けさせる必要」がある他、保釈の要件緩和として配慮されて当然だ。しかし山城議長は何らの医療措置も受けておらず、もう二重三重に「政治的弾圧-不当逮捕・不当勾留」となっている。更に山城議長の弁護を担当する金高望弁護士の「逮捕自体の不当性」を紹介する。
■家族の接見すら認めず
「起訴したという事は、検察は必要な捜査を終えている。重大事件でない限り、起訴後は釈放が原則。こんな軽微な事案で勾留を続け、かつ家族の接見すら認めないのは極めて異例だ。更に困った事に、裁判所がなかなか公判の期日を決定しないのです。恐らく公判は3月以降になってしまう。」
山城議長は沖縄基地反対運動の象徴的存在だ。「沖縄が返還される前、1969年の佐藤首相訪米阻止闘争や翌年の70年安保闘争で、高校生だったヒロジは運動の先頭にいました。沖縄のために闘ってきた第一人者です。人望があって、辺野古の新基地や高江ヘリパッドの反対運動は、ヒロジの求心力があってまとまっています」(山城議長の旧友)
しかし管理者が高江に行ったときは、何も山城議長の「一人リーダー」でなく後、数人の山城議長を取り巻くリーダー達がいて、むしろ「トロイカ体制」との感があった。しかし今回は、この数人のリーダー達も不当逮捕・勾留されている。それだけに「高江ヘリパット反対運動」の組織的弾圧は明らかだ。ハッキリ言って、安倍政権の「沖縄選出国会議員-皆無」の逆恨み・怨念が、こうしたネチコイ「沖縄苛め」に走らすのだろう。ただ、この「性格屈折-安倍」弾圧に加えて「東京都小池知事が、どうのこうの」ばかりで電波を無駄にして「沖縄反基地闘争」は全く報じない「偏向報道」も「第二の戦犯」と断罪しておく。(文責:民守 正義)
<ヘイトデマ垂れ流しで大問題のMX『ニュース女子』も…化粧品会社のDHCはなぜ極右ヘイト番組をつくるのか>
沖縄・高江のヘリパッド建設工事反対運動を巡って、新年早々、地上波でヘイトデマが放送されたことが大きな問題となっている。1月2日にTOKYO MXで放送された『ニュース女子』だ。
同番組では、「マスコミが報道しない真実」と題し、軍事ジャーナリストの井上和彦が「高江取材を決行」という前振りでVTRがスタート。
しかしその内容は酷いものだった。先ず取材VTRは冒頭から井上が、どの場所にいるのかの説明もないまま「いきなりデモ発見」と伝え、井上は「この辺の運動家の人達が襲撃をしにくると言っているんです」等と言いながら近づくのだが、スタッフの「これ近づいたら危ない」という音を入れて画面は暗転。「このままだと危険と判断 ロケ中止」とデカデカとテロップを表示した。そして井上は取材交渉も行わず「(反対派は)敵意を剥き出しにしてきて、かなり緊迫」と述べるのだ。
実際に高江に行った管理者も、片腹が痛くなるほど恣意的な編集と言わざるを得ないが、そもそも、この取材地は高江ではなく名護署前。取材時には名護署に高江での反対運動中に不当逮捕された山城博治氏らが拘留されており、その早期釈放を求める人々が集まっていたが、そうした事を番組は一切伝えていない。
このように出だしから到底「報道-失格」との烙印状態なのだが、驚くのはこの後。井上は二見杉田トンネルの前で「このトンネルをくぐると高江」「このトンネルの手前で足止めを喰ってる」と言い出し、ナレーションは「反対派の暴力行為により地元の住民でさえ高江に近寄れない状況」とオオウソ説明。結局「井上は高江には行けなかった」というのだ。実際は、反対派住民の非暴力活動が丸わかりなので「行かなかった」のが本音だろう。因みに既にネット上では数多くの指摘を受けているが、二見杉田トンネルから高江のヘリパッド建設工事現場までは約40キロも離れている。その上、スタジオでのトークでは嘘のオンパレード!井上は言うに事欠いて“暴力的な高江の反対運動の実態”をメディアは「美しき反対運動」としか取り上げないとし、「(高江に入れないのは)他のメディアもそうです」とウソ断言。「(沖縄県民の)大多数の人はね(基地に)反対とは聞かないです」だの、「(警察が取り締まらないのは)トップがやっぱり翁長さんだって話を地元の人はされる」だのと誰でも解るデマを並べ立てた。
実際に管理者が高江に行ったとき(昨年10月5日~)は、逆に警察が「違法道路封鎖(道路交通法:道路封鎖規定外)」で高江に行かさないように大渋滞。「もう諦めて帰る」というと、御親切に誘導までして逆行させる。それに沖縄県民の殆どが途中、道に迷って高江方面の道を尋ねると、「それはご苦労様!でも警察が危ないから気をつけてね」と言いながら、メチャクチャ親切に教えてくれる。それも大阪のように「人の当り外れ」がないのだ。
本当に沖縄・高江に行けば分かる。どれだけ沖縄県民・高江住民が穏健で親切か!今でも思い出しては涙がでる。
補足だが一部の沖縄デマで「反対運動派には金が出ている」が流されているが、管理者自身、車椅子障害者なので「介護者も合わせて二人分」自腹で行ったし、あるクリスチャン団体は「カンパで代表派遣」と言っていた。とにかくデマに惑わされて「タダで行ける」と思えば大間違いと忠告しておく。言うまでもなく、高江の現状が報道されないのは、在京の大手新聞社やテレビ局の沖縄への無関心、基地問題の当事者意識の欠如に加えて、政権の顔色を伺っていることが最大の原因だ。
だいたい、翁長知事が当選したことだけでなく昨年の参院選や県議会選で基地反対を掲げた議員が圧勝してきた結果を見れば、沖縄の大多数が基地に反対していることは明白。
更に大前提として県知事には警察指揮権はない。一方、番組は取り上げないが、実際は安倍政権が全国から500人もの警備隊員を動員し「土人が!」等という差別的な言葉が飛び出すほどの高圧的な態度で、反対する人々を暴力で排除している。それが「高江の実態」だ!嘘の情報を垂れ流し、取材もせず一方的に「高江の反対はとにかく危険」と煽る…。とにかく何から何まで反対派を貶めるための内容で、特に悪質なのが、繰り返すが“反対派は金銭目的”というデマだ。
番組では「往復の飛行機代相当、5万円を支援します」と書かれているチラシが東京で配られていたこと、更に普天間基地の周辺で「2万円」と書かれた茶封筒(誰から誰に宛てたものかなどの具体的記載もないもの)が発見された事を紹介し「これが事実なら反対派デモの人達は何らかの組織に雇われているのか」と「ウソおとぎ話」のようなナレーションを付けた。そして「反対運動を煽動する黒幕の正体は?」とテロップを出した上で、スタジオトークでは反ヘイトスピーチ団体である「のりこえねっと」によるチラシだとし、「(5万円の財源が)これ本当にわからないんですよ」と、あたかも反対派は金で雇われているに過ぎず、その背後には組織があるかのように伝えたのだ。
更に醜悪なことに「のりこえねっと」の共同代表である辛淑玉氏の名前を挙げた後に「韓国人はなぜ反対運動に参加する?」等と「朝鮮人差別話」に擦りかえたのである。調べればすぐに解る話だが「のりこえねっと」では高江の現状を伝えるための「市民特派員」を募集、そこで交通費の5万円を支給するとし、同時に「のりこえねっと特派員救援基金」としてFacebookでもYouTubeチャンネルでも寄付を呼びかけていた。メディアがきちんと報道しないがために、自分達がSNSを通じて高江の現実を伝えるしかない─そうした市民の草の根ネットワークの活動を、『ニュース女子』という番組はまるで“運動員を金で雇う組織”であるかのように伝え、あろうことか、辛氏が在日三世であることをもとにヘイト発言を行ったのだ。既に「のりこえねっと」も同番組に対して抗議声明を公表しているが、この番組内容は悪質な虚偽報道であり、しかも同番組は昨年10月17日放送分でも井上が「のりこえねっと」の5万円支給を取り上げ、「(反対派は)中国人や朝鮮人をどんどん連れてきている」と全くの差別・虚偽宣伝。」チンピラ作家-百田尚樹は「とにかく反日活動なんですけど」等と説明を行っている。
これらが放送法に反するものである事は明らかだ。
またTOKYO-MXTVは東京都が第3位の大株主であり、このような放送に対する東京都の責任は重いと言わざるを得ない。だが、もう一つ忘れてはいけないのは、この『ニュース女子』という番組はCS放送局「DHCシアター」が制作・放送を行っているものだということだ。つまりTOKYO-MXTVの番組枠のスポンサーはDHCシアターであり、地上波でも放送しているのである。
DHCシアターとは、化粧品やサプリメントの販売等で知られるDHCが株主でありDHCグループの一つ。代表取締役社長は、1990年に「浜田マキ子」として国会議員の夫・浜田卓二郎とともに選挙に出馬したことで一躍有名になり、その後はテレビコメンテーター等で活躍した濱田麻記子だ。2008年に濱田氏が10月に社長に就任すると、翌09年より番組内容ががらりと様変わりし極右論客が次々に登場するように。
14年にDHC会長の吉田嘉明が代表取締役会長となり、15年よりDHCシアターと改称し、『ニュース女子』や『虎ノ門ニュース 8時入り!』(現・『真相深入り! 虎ノ門ニュース』)等の番組を放送スタートするようになった。両番組とも、前述した井上和彦や百田尚樹のほか、圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」の小川榮太郎、上念司、ケント・ギルバート等が出演者する等、顔ぶれを見るとCS版『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)といった赴きだが、それもそのはずで、番組の制作は低俗右翼番組『委員会』と同じ「ボーイズ」が手がけている。つまり元々、保守思想の持ち主である濱田が、その人脈で極右番組放送局として進めてきたところにDHCという大資本が入り、更には低俗右翼番組と呼ばれる『委員会』のノウハウが流入され、現在のDHCシアターがあるというわけだ。しかも、その裏には、安倍(独裁)総理の影もちらついている。
濱田は元々、安倍(独裁)総理の母・洋子氏と親しく、その縁か2010〜11年には下野時代の安倍晋三と現・神奈川県知事の黒岩祐治とのトーク番組『晋ちゃん&黒ちゃんのシンクロナイストーク』なる番組もつくっていた。「濱田氏は05年にDHCから『キレイはマネから おしゃれは勇気』という美容本を出版しており、吉田会長ともつながりがあった。DHCシアターはそういう関係から始まったものでしょう」(政界関係者)
ご存じの通り吉田会長といえば、2014年にみんなの党・渡辺喜美氏に8億円もの供与を「週刊新潮」で暴露、大問題へと発展したことは記憶に新しい。03年に「メリロート」は肝機能障害を起こす危険があるとして厚労省がHP上でDHCの社名を伏せた形で注意を呼びかけたのだが、DHCは消費者からの問い合わせに対して「HPの商品が当社のものであるかどうかは調査中」等と不誠実な対応をとっていたことを厚労省がキャッチ。
その後、厚労省はDHCの社名公表に至ったが、DHCは同商品を「過剰摂取に注意」と但し書きを付けただけで、引き続き新聞に広告を打ったという悪徳商法も平気で行っている。(「実業界」05年1月号)。
その他にも詳細事例は省くが、「けんかっ早いフィクサー」「ワンマン経営者」などと呼ばれてきた吉田会長。それでもDHCがいまだ好調なのは、マスコミに広告を大量出稿していることで、前述したような様々な問題を新聞やテレビが大きく報じてこなかった影響もある。
そして今、その巨大な資本をテレビメディアにも投入し、あからさまな権力の片棒担ぎとヘイトを増幅させる番組を地上波でも展開しはじめているのである。SNS上では今回の『ニュース女子』問題を皮切りに「DHC不買」運動が起こっているが、それも当然だろう。読者の皆様も「沖縄差別・朝鮮人等差別を許せない」という正義感の持ち主なら「DHC商品の不買運動」に協力して欲しい。(参考文献-リテラ/文責:民守 正義)
<社会学者イダ ヒロユキ・本ブログ管理者・民守 正義:共同呼びかけ「ヘイト右翼番組つくるDHCは買うのは止めよう!」>
◆デマ垂れ流し『ニュース女子』とDHC
ヘイトデマ垂れ流しで大問題のMX『ニュース女子』も…。
化粧品会社のDHCはなぜ極右ヘイト番組をつくるのか!
◆辛坊治郎が「土人」発言擁護でデマ!
辛坊治郎が「土人」発言擁護のためにデマ連発!
高江の住民は大半が反対なのに「ヘリパッド作ってほしい人が圧倒的」
◆松井知事と大阪のテレビの沖縄ヘイト
松井知事「土人」発言擁護と同根!
『そこまで言って委員会』など大阪のテレビの聞くに堪えない沖縄ヘイト
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《1.22 高浜原発うごかすな! 関電包囲全国集会》
◎1月22日(日)16:00~17:30関西電力本店前
(前段デモ出発集会14:00~ 中之島公園(大阪市役所南側)
◎再稼働阻止全国ネット-ワーク・全国相談会
〇1月21日(土)14:00~21:00/1月22日(日)09:00~12:00
場所:エルおおさか(地下鉄・京阪、天満橋駅)
○高浜原発うごかすな、高浜原発再稼働阻止のための討論
○川内・伊方など全国各地からの報告
連絡先:再稼働阻止全国ネット-ワーク事務局
info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
/TEL 070-6650-5549/たんぽぽ舎気付
《『戦争する国」はゴメンだ!今、教育に問われるもの」2・11集会』》
■日時 2017年2月11日(土・休)開会13:15(会場12:45)
■場所 大阪市立港区民センター
(JR環状線・地下鉄中央線「弁天町」駅、西江徒歩10分)
■講演 高嶋伸欣さん
「オリンピック・愛国心教育と『戦争する国』」(仮題)
■浪速の歌う巨人 パギやん・ミニライブ
■ティーチイン「教育に問われるもの」
■資料代700円
■主催『日の丸君が代』強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネット
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談
(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
《【沖縄-反基地闘争】シリーズ2》
<鎌田慧さん、落合恵子さんら呼びかけ:勾留続く山城議長の釈放求める>
東村高江や名護市辺野古での基地建設に反対する抗議行動で、公務執行妨害等の容疑で逮捕・起訴され、勾留が続く沖縄平和運動センターの山城博治議長らの釈放を求める記者会見と市民集会が12日、都内の参院議員会館であった。ルポライターの鎌田慧さんや作家の落合恵子さん、評論家の佐高信さん、作家の澤地久枝さん、脚本家の小山内美江子さんが呼び掛け人となり、昨年12月25日から署名を集め、12日現在で16528筆に上る。鎌田さんらが18日にも那覇地裁と那覇地検を訪ね、要請書を提出する予定。鎌田さんは会見で、微罪での逮捕と長期拘留は「紛れもない政治弾圧だ。これからの大衆運動に影響が及ぶとの危機感がある。警察法に違反することを警察が堂々とやっていることを絶対に許さず、追及していく」と趣旨を説明した。
落合さんは「政府は『琉球処分』と全く同じことを、より巧妙に、より暴力的に行っている。沖縄の問題は全国民の問題だ。山城さん達に起きたことが明日、ここにいる誰かに起きるかもしれない」と話し、自らの問題として考えようと呼び掛けた。
佐高さんは、政府のやり方を「『そこのけ、そこのけ国家が通る』の感じだ。国民不在の国家だ」と批判した。集会には約350人が詰め掛け、山城さんらの釈放と新基地建設阻止に向けた連帯を確認した。
<軽い容疑で再三逮捕 沖縄反基地リーダー“長期拘留”の異常>
昨年10月に逮捕された反基地運動のカリスマ的リーダーの勾留が、異例の長期に及んでいる。再逮捕や起訴が繰り返され、既に3カ月近くが経過。これは明らかに、反対運動潰しの国策捜査に他ならない。現在、那覇拘置所に勾留されているのは、沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)。昨年10月17日、山城議長は高江での抗議活動中、2千円相当の有刺鉄線1本を切ったとして、器物損壊容疑で準現行犯逮捕された。3日後、傷害と公務執行妨害でも逮捕。沖縄防衛局職員の肩を掴んで揺さぶったという。そもそも、この逮捕内容自体、本人は黙秘否認しているが、これほどの微罪で、3カ月にも及ぶ勾留は明らかに不当だ。
逮捕内容を再検証してみると、10カ月前の行為を持ち出してまで再々逮捕するという罪状以前のムチャクチャ逮捕。加えて昨年1月、山城議長は仲間と、辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前の路上でコンクリートブロックを積んだことが威力業務妨害だというのである。当時、大勢の機動隊や警察官がいたのに、実際に警告も何もなかった。ここで法的問題点も検証すると、11月11日に起訴されるが、裁判所はすぐには釈放しなかった。逮捕の主な目的は,犯罪の証拠隠滅を防止することと、被疑者の逃亡を防止することにある。(刑法199条)また勾留期間は、原則として10日間。但し検察官が延長勾留請求すれば、検察庁と裁判所の癒着により、裁判官が更に10日間以内の延長を認めることが一般的(刑事訴訟法208条1項)。この法的根拠をもっても3か月もの勾留が「違法勾留」である事は明々白々。更に悪性リンパ腫を患っており、本来なら「速やかな施設外の病院での治療等の適切な医療措置を公費で受けさせる必要」がある他、保釈の要件緩和として配慮されて当然だ。しかし山城議長は何らの医療措置も受けておらず、もう二重三重に「政治的弾圧-不当逮捕・不当勾留」となっている。更に山城議長の弁護を担当する金高望弁護士の「逮捕自体の不当性」を紹介する。
■家族の接見すら認めず
「起訴したという事は、検察は必要な捜査を終えている。重大事件でない限り、起訴後は釈放が原則。こんな軽微な事案で勾留を続け、かつ家族の接見すら認めないのは極めて異例だ。更に困った事に、裁判所がなかなか公判の期日を決定しないのです。恐らく公判は3月以降になってしまう。」
山城議長は沖縄基地反対運動の象徴的存在だ。「沖縄が返還される前、1969年の佐藤首相訪米阻止闘争や翌年の70年安保闘争で、高校生だったヒロジは運動の先頭にいました。沖縄のために闘ってきた第一人者です。人望があって、辺野古の新基地や高江ヘリパッドの反対運動は、ヒロジの求心力があってまとまっています」(山城議長の旧友)
しかし管理者が高江に行ったときは、何も山城議長の「一人リーダー」でなく後、数人の山城議長を取り巻くリーダー達がいて、むしろ「トロイカ体制」との感があった。しかし今回は、この数人のリーダー達も不当逮捕・勾留されている。それだけに「高江ヘリパット反対運動」の組織的弾圧は明らかだ。ハッキリ言って、安倍政権の「沖縄選出国会議員-皆無」の逆恨み・怨念が、こうしたネチコイ「沖縄苛め」に走らすのだろう。ただ、この「性格屈折-安倍」弾圧に加えて「東京都小池知事が、どうのこうの」ばかりで電波を無駄にして「沖縄反基地闘争」は全く報じない「偏向報道」も「第二の戦犯」と断罪しておく。(文責:民守 正義)
<ヘイトデマ垂れ流しで大問題のMX『ニュース女子』も…化粧品会社のDHCはなぜ極右ヘイト番組をつくるのか>
沖縄・高江のヘリパッド建設工事反対運動を巡って、新年早々、地上波でヘイトデマが放送されたことが大きな問題となっている。1月2日にTOKYO MXで放送された『ニュース女子』だ。
同番組では、「マスコミが報道しない真実」と題し、軍事ジャーナリストの井上和彦が「高江取材を決行」という前振りでVTRがスタート。
しかしその内容は酷いものだった。先ず取材VTRは冒頭から井上が、どの場所にいるのかの説明もないまま「いきなりデモ発見」と伝え、井上は「この辺の運動家の人達が襲撃をしにくると言っているんです」等と言いながら近づくのだが、スタッフの「これ近づいたら危ない」という音を入れて画面は暗転。「このままだと危険と判断 ロケ中止」とデカデカとテロップを表示した。そして井上は取材交渉も行わず「(反対派は)敵意を剥き出しにしてきて、かなり緊迫」と述べるのだ。
実際に高江に行った管理者も、片腹が痛くなるほど恣意的な編集と言わざるを得ないが、そもそも、この取材地は高江ではなく名護署前。取材時には名護署に高江での反対運動中に不当逮捕された山城博治氏らが拘留されており、その早期釈放を求める人々が集まっていたが、そうした事を番組は一切伝えていない。
このように出だしから到底「報道-失格」との烙印状態なのだが、驚くのはこの後。井上は二見杉田トンネルの前で「このトンネルをくぐると高江」「このトンネルの手前で足止めを喰ってる」と言い出し、ナレーションは「反対派の暴力行為により地元の住民でさえ高江に近寄れない状況」とオオウソ説明。結局「井上は高江には行けなかった」というのだ。実際は、反対派住民の非暴力活動が丸わかりなので「行かなかった」のが本音だろう。因みに既にネット上では数多くの指摘を受けているが、二見杉田トンネルから高江のヘリパッド建設工事現場までは約40キロも離れている。その上、スタジオでのトークでは嘘のオンパレード!井上は言うに事欠いて“暴力的な高江の反対運動の実態”をメディアは「美しき反対運動」としか取り上げないとし、「(高江に入れないのは)他のメディアもそうです」とウソ断言。「(沖縄県民の)大多数の人はね(基地に)反対とは聞かないです」だの、「(警察が取り締まらないのは)トップがやっぱり翁長さんだって話を地元の人はされる」だのと誰でも解るデマを並べ立てた。
実際に管理者が高江に行ったとき(昨年10月5日~)は、逆に警察が「違法道路封鎖(道路交通法:道路封鎖規定外)」で高江に行かさないように大渋滞。「もう諦めて帰る」というと、御親切に誘導までして逆行させる。それに沖縄県民の殆どが途中、道に迷って高江方面の道を尋ねると、「それはご苦労様!でも警察が危ないから気をつけてね」と言いながら、メチャクチャ親切に教えてくれる。それも大阪のように「人の当り外れ」がないのだ。
本当に沖縄・高江に行けば分かる。どれだけ沖縄県民・高江住民が穏健で親切か!今でも思い出しては涙がでる。
補足だが一部の沖縄デマで「反対運動派には金が出ている」が流されているが、管理者自身、車椅子障害者なので「介護者も合わせて二人分」自腹で行ったし、あるクリスチャン団体は「カンパで代表派遣」と言っていた。とにかくデマに惑わされて「タダで行ける」と思えば大間違いと忠告しておく。言うまでもなく、高江の現状が報道されないのは、在京の大手新聞社やテレビ局の沖縄への無関心、基地問題の当事者意識の欠如に加えて、政権の顔色を伺っていることが最大の原因だ。
だいたい、翁長知事が当選したことだけでなく昨年の参院選や県議会選で基地反対を掲げた議員が圧勝してきた結果を見れば、沖縄の大多数が基地に反対していることは明白。
更に大前提として県知事には警察指揮権はない。一方、番組は取り上げないが、実際は安倍政権が全国から500人もの警備隊員を動員し「土人が!」等という差別的な言葉が飛び出すほどの高圧的な態度で、反対する人々を暴力で排除している。それが「高江の実態」だ!嘘の情報を垂れ流し、取材もせず一方的に「高江の反対はとにかく危険」と煽る…。とにかく何から何まで反対派を貶めるための内容で、特に悪質なのが、繰り返すが“反対派は金銭目的”というデマだ。
番組では「往復の飛行機代相当、5万円を支援します」と書かれているチラシが東京で配られていたこと、更に普天間基地の周辺で「2万円」と書かれた茶封筒(誰から誰に宛てたものかなどの具体的記載もないもの)が発見された事を紹介し「これが事実なら反対派デモの人達は何らかの組織に雇われているのか」と「ウソおとぎ話」のようなナレーションを付けた。そして「反対運動を煽動する黒幕の正体は?」とテロップを出した上で、スタジオトークでは反ヘイトスピーチ団体である「のりこえねっと」によるチラシだとし、「(5万円の財源が)これ本当にわからないんですよ」と、あたかも反対派は金で雇われているに過ぎず、その背後には組織があるかのように伝えたのだ。
更に醜悪なことに「のりこえねっと」の共同代表である辛淑玉氏の名前を挙げた後に「韓国人はなぜ反対運動に参加する?」等と「朝鮮人差別話」に擦りかえたのである。調べればすぐに解る話だが「のりこえねっと」では高江の現状を伝えるための「市民特派員」を募集、そこで交通費の5万円を支給するとし、同時に「のりこえねっと特派員救援基金」としてFacebookでもYouTubeチャンネルでも寄付を呼びかけていた。メディアがきちんと報道しないがために、自分達がSNSを通じて高江の現実を伝えるしかない─そうした市民の草の根ネットワークの活動を、『ニュース女子』という番組はまるで“運動員を金で雇う組織”であるかのように伝え、あろうことか、辛氏が在日三世であることをもとにヘイト発言を行ったのだ。既に「のりこえねっと」も同番組に対して抗議声明を公表しているが、この番組内容は悪質な虚偽報道であり、しかも同番組は昨年10月17日放送分でも井上が「のりこえねっと」の5万円支給を取り上げ、「(反対派は)中国人や朝鮮人をどんどん連れてきている」と全くの差別・虚偽宣伝。」チンピラ作家-百田尚樹は「とにかく反日活動なんですけど」等と説明を行っている。
これらが放送法に反するものである事は明らかだ。
またTOKYO-MXTVは東京都が第3位の大株主であり、このような放送に対する東京都の責任は重いと言わざるを得ない。だが、もう一つ忘れてはいけないのは、この『ニュース女子』という番組はCS放送局「DHCシアター」が制作・放送を行っているものだということだ。つまりTOKYO-MXTVの番組枠のスポンサーはDHCシアターであり、地上波でも放送しているのである。
DHCシアターとは、化粧品やサプリメントの販売等で知られるDHCが株主でありDHCグループの一つ。代表取締役社長は、1990年に「浜田マキ子」として国会議員の夫・浜田卓二郎とともに選挙に出馬したことで一躍有名になり、その後はテレビコメンテーター等で活躍した濱田麻記子だ。2008年に濱田氏が10月に社長に就任すると、翌09年より番組内容ががらりと様変わりし極右論客が次々に登場するように。
14年にDHC会長の吉田嘉明が代表取締役会長となり、15年よりDHCシアターと改称し、『ニュース女子』や『虎ノ門ニュース 8時入り!』(現・『真相深入り! 虎ノ門ニュース』)等の番組を放送スタートするようになった。両番組とも、前述した井上和彦や百田尚樹のほか、圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」の小川榮太郎、上念司、ケント・ギルバート等が出演者する等、顔ぶれを見るとCS版『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)といった赴きだが、それもそのはずで、番組の制作は低俗右翼番組『委員会』と同じ「ボーイズ」が手がけている。つまり元々、保守思想の持ち主である濱田が、その人脈で極右番組放送局として進めてきたところにDHCという大資本が入り、更には低俗右翼番組と呼ばれる『委員会』のノウハウが流入され、現在のDHCシアターがあるというわけだ。しかも、その裏には、安倍(独裁)総理の影もちらついている。
濱田は元々、安倍(独裁)総理の母・洋子氏と親しく、その縁か2010〜11年には下野時代の安倍晋三と現・神奈川県知事の黒岩祐治とのトーク番組『晋ちゃん&黒ちゃんのシンクロナイストーク』なる番組もつくっていた。「濱田氏は05年にDHCから『キレイはマネから おしゃれは勇気』という美容本を出版しており、吉田会長ともつながりがあった。DHCシアターはそういう関係から始まったものでしょう」(政界関係者)
ご存じの通り吉田会長といえば、2014年にみんなの党・渡辺喜美氏に8億円もの供与を「週刊新潮」で暴露、大問題へと発展したことは記憶に新しい。03年に「メリロート」は肝機能障害を起こす危険があるとして厚労省がHP上でDHCの社名を伏せた形で注意を呼びかけたのだが、DHCは消費者からの問い合わせに対して「HPの商品が当社のものであるかどうかは調査中」等と不誠実な対応をとっていたことを厚労省がキャッチ。
その後、厚労省はDHCの社名公表に至ったが、DHCは同商品を「過剰摂取に注意」と但し書きを付けただけで、引き続き新聞に広告を打ったという悪徳商法も平気で行っている。(「実業界」05年1月号)。
その他にも詳細事例は省くが、「けんかっ早いフィクサー」「ワンマン経営者」などと呼ばれてきた吉田会長。それでもDHCがいまだ好調なのは、マスコミに広告を大量出稿していることで、前述したような様々な問題を新聞やテレビが大きく報じてこなかった影響もある。
そして今、その巨大な資本をテレビメディアにも投入し、あからさまな権力の片棒担ぎとヘイトを増幅させる番組を地上波でも展開しはじめているのである。SNS上では今回の『ニュース女子』問題を皮切りに「DHC不買」運動が起こっているが、それも当然だろう。読者の皆様も「沖縄差別・朝鮮人等差別を許せない」という正義感の持ち主なら「DHC商品の不買運動」に協力して欲しい。(参考文献-リテラ/文責:民守 正義)
<社会学者イダ ヒロユキ・本ブログ管理者・民守 正義:共同呼びかけ「ヘイト右翼番組つくるDHCは買うのは止めよう!」>
◆デマ垂れ流し『ニュース女子』とDHC
ヘイトデマ垂れ流しで大問題のMX『ニュース女子』も…。
化粧品会社のDHCはなぜ極右ヘイト番組をつくるのか!
◆辛坊治郎が「土人」発言擁護でデマ!
辛坊治郎が「土人」発言擁護のためにデマ連発!
高江の住民は大半が反対なのに「ヘリパッド作ってほしい人が圧倒的」
◆松井知事と大阪のテレビの沖縄ヘイト
松井知事「土人」発言擁護と同根!
『そこまで言って委員会』など大阪のテレビの聞くに堪えない沖縄ヘイト
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《1.22 高浜原発うごかすな! 関電包囲全国集会》
◎1月22日(日)16:00~17:30関西電力本店前
(前段デモ出発集会14:00~ 中之島公園(大阪市役所南側)
◎再稼働阻止全国ネット-ワーク・全国相談会
〇1月21日(土)14:00~21:00/1月22日(日)09:00~12:00
場所:エルおおさか(地下鉄・京阪、天満橋駅)
○高浜原発うごかすな、高浜原発再稼働阻止のための討論
○川内・伊方など全国各地からの報告
連絡先:再稼働阻止全国ネット-ワーク事務局
info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
/TEL 070-6650-5549/たんぽぽ舎気付
《『戦争する国」はゴメンだ!今、教育に問われるもの」2・11集会』》
■日時 2017年2月11日(土・休)開会13:15(会場12:45)
■場所 大阪市立港区民センター
(JR環状線・地下鉄中央線「弁天町」駅、西江徒歩10分)
■講演 高嶋伸欣さん
「オリンピック・愛国心教育と『戦争する国』」(仮題)
■浪速の歌う巨人 パギやん・ミニライブ
■ティーチイン「教育に問われるもの」
■資料代700円
■主催『日の丸君が代』強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネット
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談
(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
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(民守 正義)
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