劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(45)

劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(45)





《【「生前退位」】シリーズ》

<「有識者会議」が、なんぼのものぞ>


 内閣総理大臣の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は11月30日、予定していた16人の専門家へのヒアリングを終えたという。出された意見は、政府の「現在の天皇限り」との「子供の騙し条件」も含めて9人が退位を容認、7人は反対・慎重な考えだったという。特に政府の目論見「現在の天皇限り」特例法を容認するのは5人に留まったが、御厨座長代理は「両論併記はしない。年明けには論点整理・一つの方向(案)にまとめる」と言い切っており、加えて「皇室典範改正」を伴う「生前退位」には「日本会議関係メンバー」半数(8人)が断固阻止で構えている事等から「最初から『現在の天皇限り』特例法で結論ありきが透けて見える」との評価が一般的だ。

 しかし天皇自身の「お言葉-恒久的な『生前退位』制度(「皇室典範」改正を伴う)」の国民の支持率は約90%。どう見ても天皇が望みの「恒久的な『生前退位』制度」以外の結論は【憲法第一章第一条:天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く】に反する。

〔何の法的根拠もない「ド素人・偏向の有識者会議」〕

 そもそも、この「『有識者会議』は何たるか」であるが、先ずは本「有識者会議」の正式名称は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」であり、天皇が「お言葉」で問題提起した「生前退位」が意図的に除かれ「公務の負担軽減等」に改竄されている。次に管理者が、有識者メンバーの身体検査を相当に詳しくさせて頂いたが、少なくとも「主観的・非科学的論文等」は除いて、①真に学術的・科学的に皇族に関する論文等の実績あるメンバーは皆無だった。それどころか②宮崎緑に至っては「経歴詐称」が明らかになっている。更に前述のとおり、③日本会議メンバーが半数を占める等、恣意的疑惑は免れず、この三点だけでも「有識者会議」の「公平性・中立性・専門性」はなく、その権威もボロボロだ。また、その性格・位置づけも審議会等の行政庁(国または地方自治体)に付随する行政機関ではなく、冒頭記載の「内閣総理大臣の私的諮問機関」であり、何の法的権限も根拠もない。

 言わば「安倍(独裁)総理の個人的相談グループ」と言っても言い過ぎではない。そして本来「生前退位」も含めた皇位継承等に関しては、「皇室典範【第3条:皇位継承の順序変更】」により「皇室会議」で決する事が定められており、こんなチンキな「有識者会議」よりも「皇室会議」をサッサと開催する事が「法手順に則た『正当手続き』」なのである。

 にも関らず安倍(独裁)総理が皇室典範を違反してでも「皇室会議」開催を避けているのは、「皇室会議」には2名の皇族側委員枠があり、現在の天皇の「お言葉-恒久的な『生前退位』」には、皇族側は「賛同で結束」しており、日本会議国会議員懇談会特別顧問でもある安倍(独裁)総理としては「『現在の天皇限り』特例法」で当面、凌いで近い将来に自民党憲法改正(改悪)草案『天皇元首論』」への道を残すと言う目算があるからである。なお前宮内庁長官更迭の前だが、管理者が宮内庁に直撃取材したところ、宮内庁某役職者は「このまま皇室会議が開かれないのでは-と大変、危惧している」とのコメントを頂いた。

〔「天皇元首論」の「妄想原則」と軍国主義復活〕

 因みに「天皇元首論者」には、「国家元首としての揺るぎない地位と権威(神聖性)付け⇒男系による万世一系の継承」を重要視する「妄想原則」がある。だから「天皇元首-憲法改悪」に邪魔になる「生前退位」という「揺るぎある皇位継承と女系天皇への議論の発展⇒皇室典範の改正」を極端に拒否するのである。

 しかし、これが「妄想原則」であることは、歴史的に初めて「生前退位」されたのは「大化の改新-皇極天皇(女帝)が同母弟の軽皇子(孝徳天皇)に譲位した時」。その後、江戸末期のまでの間、およそ半分以上は「生前退位」であることからも明らか。更に今上天皇自身が平成13年12月に「私自身としては、桓武天皇の生母が百済武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに、【韓国とのゆかり】を感じています。」と述べられ、その歴史事実はともあれ、確かに古代から天皇一族と朝鮮王朝とは文化的交流があった事は間違いなく、当時は朝鮮王朝の方が、文明が発達していた事も含めて「何らかの姻戚関係があった」と見るのが有力説である。加えて南北朝時代の初期には交互に天皇在位を交替しており、加えて「男系継承」も、上記「皇極天皇」自身が女帝であったし、百人一首でもめくれば「女性天皇」は少なからず出てくる。

 という事は、概して「男系・万世一系」等という「妄想原則」は、明治以降の「軍国主義イデオロギーの形成過程」の中で、でっち上げられたもので、然したる「歴史と伝統」と呼べるものではない。しかしながら安倍(戦争)政権が、それでも、なお今上天皇の「お言葉-恒久的な『生前退位』」を封印させ「あれやこれやの屁理屈」を出させては「ド素人・偏向有識者会議」を持ち上げ、「皇室典範-違反」を覆い隠してでも狙うのは、「自民党憲法改正(改悪)草案-天皇元首論」に道を開き、最終的には「国民には天皇の神格化と敬愛」を強要し、「自分達は、天皇より上から目線で『天皇制度』を利用した『国家支配』⇒日本会議も提唱する『明治復古主義』」体制の構築にある。この民主主義破壊・戦争への「歴史は繰り返してはならない」。今からでも遅くはない。「リベラル国民・政党」と「天皇家族」と地下茎で連携した「安倍-包囲網」を形成しようではないか!(文責:民守 正義)



<【論文紹介】立憲主義を守るために安倍政権とたたかう明仁天皇を見殺しにしてはならない:NPO法人九州・自然エネルギー推進ネットワーク 代表小坂正則>

〔前書き〕

 私の以前から親しい方々は、私の世界観を「左翼思想」や「革新」だと思っている方が多いようです。確かに学生のころはマルクスやエンゲルスの書籍をよく読んだものです。マルクスの「ドイツイデオロギー」や「経済学哲学草稿」には感動しました。選挙では社会党や共産党に投票することが多かったように思います。でも参院選全国区や比例区では「二院クラブ」や「原発いらない人々」等のミニ政党へ投票していましたが、自民党に投票したことは確かになかったような気がします。

 そんな私にとっても「天皇制」は、実に厄介なものなのでした。

「天皇制に反対か賛成か」と聞かれたら、私は「反対」と答えていました。「民主主義社会に於いては、人は皆、平等であるべき」だし、「貴い人が居れば卑しい人も存在する」という論理から「天皇制は部落差別と表裏一体」と考えていたからです。でも、それ以上に「天皇制」を自らに突き詰めて考えたことはありませんでした。しかし、ここに来て安倍政権と激しくぶつかっている明仁天皇の已むに已まれぬ発言に対して「知らぬふりをしていいのか」と考えるようになり、「私の中のタブーへ一歩踏む込むべきだ」と思ったのです。

 私の文章に「小坂は変質してしまった」と思う方がいるかもしれませんが、これは何ものにもとらわれる事無く、私自身が考えた私の論考です。ただ私は「緑の党」の会員ですから、「保守」でも「革新」でもありません。多様性を認め合う自由主義論者です。

〔8月8日天皇発言は宮内庁によるクーデター〕

 2014年7月31日の安倍政権による「集団的自衛権は合憲」と閣議決定してから、安保関連法案の成立や駆けつけ警護ができるようにした安倍政権による、この間の解釈改憲の動きに対して、明仁天皇は「憲法9条をないがしろにするな」と立憲主義を訴え続けてきました。昨年の70年談話で安倍首相が「いったい、いつまで子孫に反省させ続けなければならないのか」と言って、「反省」の言葉を省略したのに対して、明仁天皇はしっかり「反省」の言葉を伝え続けてきました。

 また、小泉政権時代に「女系天皇制」の導入を明仁天皇が提起したときは、男の孫が生まれたことで女系天皇制導入の議論は途切れてしまいました。また、明仁天皇は2015年の元旦に「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。 多くの人々が亡くなった戦争でした。

  各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。

 この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」と語り、安倍内閣の歴史歪曲主義を牽制する発言を行ったのです。そして今年8月8日の「生前退位」発言へとつながったのです。

 これまで「生前退位」の意向を天皇は何度と官邸には要望してきたそうです。しかし、ことごとく無視されたそうです。そこで、天皇は宮内庁長官に「是が非にも国民へ発言をさせろ」と要求してクーデターは決行されたのです。これを聞いた安倍首相は激怒して宮内庁長官は即刻クビにしました。安倍首相が生前退位に反対した理由は「生前退位になれば、退位と新天皇の即位で来年1年間をそれに使われてしまうので憲法改正議論ができなくなる」という理由からだそうです。ひょっとすると、天皇は安倍による憲法9条改正を阻止するために生前退位発言をしたのかもしれません。

 少なくとも天皇は直接国民に訴えることで官邸との勝負に出たのです。

〔生前退位を潰そうとする「官邸=日本会議」〕

 集団的自衛権は拡大解釈して導入するけど、自分たちに都合の悪いことや気に入らないことは憲法解釈を縮めて「憲法上生前退位は無理」と言うのです。しかも国民の9割以上が「生前退位」に賛成するという中で、官邸は国民的な幅広い意見を反映するといいながら、大半の人間を「日本会議」の学者で固めた有識者会議でこの議論を潰そうとしているのです。「日本会議」なるものが何なのかは量的に多くは書けませんが、安倍政権の閣僚の8割以上が日本会議の会員です。そして安倍晋三の思想は日本会議と一体です。生前退位は「皇室の伝統、国体を破壊する」とか、東大名誉教授で日本会議副会長の小堀桂一郎氏は産経新聞で「天皇の生前御退位を可とする如き前例を今敢えて作る事は、事実上の国体の破壊に繋がるのではないかとの危惧は深刻である。全てを考慮した結果、この事態は摂政の冊立を以て切り抜けるのが最善だ、との結論になる」と反論するのです。また櫻井よしこなど日本会議のメンバーは、言葉は柔らかですが中身は「天皇に好き勝手な真似をさせてどうする。生前退位などさせてたまるか」というような内容の発言を続けているのです。戦前のような「天皇絶対君主国家」をめざすという連中が天皇を崇拝するのではなく、天皇に対して思いやりのない冷酷な発言を繰り返しているのです。その理由は何故なのでしょうか。

 安倍晋三など日本会議なる連中は戦前のような軍事独裁国家を作るために天皇を利用しようとしているだけなのでしょう。それは「明治維新」の名の下に薩摩と長州が独裁政権を樹立するために天皇を利用したことと同じです。明治政府は天皇を利用して独裁国家を作って、日本を破滅へと陥れたのです。このような愚かな歴史を二度と繰り返させてはなりません。歴史を学ぶ事のできないものは輝く未来など作る事はできないのです。歴史に学ぶことのできない安倍政権だから一度決めた原発にいつまでも固執するのかもしれません。

〔どのような天皇制を作ればいいか〕

 昭和天皇裕仁氏には戦争責任がありました。そのため彼は敗戦と同時に少なくとも「生前退位」を行うべきでした。そして明仁氏が象徴天皇に即位すべきだったのです。しかし、GHQは混乱を招く恐れを避けるために昭和天皇の戦争責任を問いませんでした。非常に分かりにくい敗戦処理だったのです。しかし、平成の現明仁天皇には戦争責任はありません。しかし、どう考えても80歳の後期高齢者に公務を強いることは無理があります。しかも江戸時代までは生前退位は当たり前に行われていたのですから、伝統的にできない理由はあり得ません。

 日本会議が危惧するように、天皇を拒否する権利も与えるべきですし、女系天皇制も取り入れるべきです。そして、最も問題なのは天皇に人権が与えられていないことです。天皇も人間ですから人権が少し制約はされたとしても基本的人権は付与されなければなりません。

 選挙権も与えるべきです。被選挙権は無理でも天皇が投票に行くことは投票率を上げるためにも好都合です。もちろん誰に投票したかなど政治活動はできませんが。そして英国のように宮内庁も民営化すべきです。今回の発言を取って「天皇の政治発言」と批判する日本会議の連中がいますが、元々天皇が何を喋ったとしても「政治性のない発言」などあり得ません。全ての発言には一定の政治性は孕んでいるのです。

 だから直接政治に絡むことは発言できないが一般的なことは発言できないというのはおかしいのです。英国の王室は自由に政治的な発言をしていますし、マスコミも王室批判をしています。日本は皇室への発言は「はれものを触るよう」に改まって丁寧語を使うのはおかしいのです。

 自由に皇室批判をしてもいいのです。もっと皇室にも発言の自由などを与えるべきです。それが21世紀の天皇制の進むべき方向だと思います。

〔明仁天皇は「原発再稼働に反対」〕

 この発言が事実かどうかは私には調べる術はありませんが、小泉純一郎氏の著書「黙って寝てはいられない」の中で城南信用金庫の元頭取の吉原毅氏は「天皇陛下も2016年の新年の挨拶で『日本は地震が多い国です。危険な事がないように』と仰っています。『原発は再稼働すべきではない』とか直接言えなくても、お言葉の端々から、そう感じます。現に皇室関係者からも、天皇陛下は『原発再稼働はすべきではない』という考えです、という事を聞いています。日本国のことを考えたら『原発ゼロ』というのは、日本国を思う人の結論なのです」と書いています。明仁天皇を英雄視するのは問題ですが、一人の人間として「誠実に生きている」と私には思えます。

 明仁天皇を過大に神格化する事無く、日本の1つの伝統として天皇家が続く事は許されるのではないでしょうか。しかし皇室を自分の都合のいいように利用しようとする安倍政権と「日本会議」の企みには断固として反対しなければなりません。

 そして天皇にも、もっと自由に喋らせるべきです。もちろんマスコミや国民も天皇制がどうあるべきかを自由に議論すべきです。そのような社会が本当に自由で民主主義のある国家のあり方だと、私は思います。

*******

《韓国人が反韓デモでフリーハグをしてみた(한국인이 반한시위현장에서 프리허그를 해보았다):社会学者イダ ヒロユキ提供》

*下記アドレスをコピーして、通常検索エンジンに貼り付けて検索ください。システム上、クリック呼び出しができません。ごめんなさい。

https://www.youtube.com/watch?v=Ob6QediH92w&feature=youtu.be





  《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談

(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)

*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。

*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。

②採用コンサルタント。

*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]

【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】

*著作「採用面接」労働条件確認

【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】

◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。

<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp

●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)



《ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」》


 真実を追うドキュメンタリー。

 一人の知事が政治生命を絶たれた。

 不可解な過程を、一次資料に基づき映像化。まもなく自主上映!

 *詳しくは公式サイト「『知事抹殺』の真実」

【http://eisaku-movie.jp/】



【お願い】

 IWJの財政が悪化!皆様、ご寄付・カンパの緊急-ご支援をお願いします!独立系IWJのピンチをお助けください!

[会員登録][ https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php]をご覧ください。

[カンパ・寄付][http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html]を御覧ください。



【ご案内1】<大手メディア世論調査が全部ウソ!大手TV・新聞が安倍政権と癒着!>

 大手メディアの世論調査が全部ウソだった事が明らかになった。

 安倍政権によるプロパガンダ・印象操作が深刻化しており、大手メディアは、安倍政権と一緒に会食を繰り返す『寿司メディア』となっています。特に産経新聞・読売新聞・NHKが安倍政権と癒着しています。

 この3社は、本ブログにも内部告発がされています。(既報済み)

 ついては〔参考サイト:大手メディア世論調査が全部ウソ!安倍政権プロパガンダが深刻化!大手TV・新聞が安倍政権と癒着!https://matome.naver.jp/odai/2145475250773933301〕を紹介します。



【ご案内2】

 総統閣下は生前退位を憲法改正に繋げようとしています

https://www.youtube.com/watch?v=QZgH3gpSlD8

(民守 正義)