劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(41)

劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(41)





 《【野党共闘】驚き!民進党:支部長全員が「共産党と協力を」》

▼支部長全員が「共産党と協力すべき」

 蓮舫新体制になった民進党は、総選挙に向けて比例で復活した現職、落選中の支部長等を2日間に分けて党本部に集め、意見を聞いた。なんと全員が「共産党と協力すべき」と答えた。

 ただ民進党支持団体の連合は、相変わらず共産党との連携には否定的。そこで執行部は「共産党と組むと連合の支持がもらえなくなるが、それでもいいのか」と聞くと、全員が「それでもいい」と答えたという。比例復活議員の一人が話す。「選挙に強い人は分からないかもしれないが、連合の強い愛知県等は除いて、全国殆どの地域で連合の票は期待以上に伸びていない。

 ポスター貼りや集会で動員してくれるのはありがたいが、それが票にどう繋がるのか。共産党は各小選挙区に1万5千から2万票を持っている。その方が確実」新潟県知事選で証明した。連合内の電力総連が原発再稼働推進の立場から、自公候補の支持を決めた。連合に気を使った蓮舫執行部は、再稼働に慎重な野党3党の候補を推さず自主投票。

 積み上げてきた野党4党の共闘を崩した。ところが野党候補が勝利。

 マスコミの出口調査で再稼働候補に投票した民進党支持者は2割にも満たなかった。この「野党共闘-連合批判」は本ブログ〔(29)《自治体選挙等「野党共闘」シリーズ【http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/daily/201611/19】》〕に徹底批判・暴露しているので、ぜひ読み返して欲しい。

 それでも蓮舫代表は共産党の志位和夫が提唱した「野党による連立政権構想」について「それは片思いの話じゃないですか」と一蹴した。

 この蓮舫代表の「共産党‐国民連合政府構想」片思い論は、その提起したタイミングの悪さといい、その後の参議院選挙の「自民勝利」の中で、「現実味が薄らいだ事への自己批判的総括よりも、まだ自画自賛する共産党(志位委員長「中央委員会:冒頭発言」)の非科学的総括の方が前面に出ている」との感は否めず、解らないでもないが、「では民進党のリベラル政権樹立の展望と行程は?」と聞いても「先ずは民進党が一枚岩で結束」だけでは「まさか民進党単独政権を目指しているの?」との管理者のヘソでも「お茶を沸かす」話になる。つまり民進党は民進党なりに「理念(大義)ある現実的野党共闘」ビジョンを出さざるを得ず、それが「反自民」が、理念の一つになるなら「現行-4野党共闘の推進・強化」しか消去法でもならざるをえないではないか-との必然的帰結を率直に認めるべきである。

 民進党右派:元幹部である前原衆議院議員「理念の違う共産党と同じ政党になることはない。(管理者:これは当たり前。わざわざいう事ではない!)しかし、もっとオープンに政策協議をすれば共通点は幾つも出てくるはず。自分が代表なら共産党と真摯に話し合って接点を見つける。今後は野党共闘しかない。自民党の対抗軸の政治勢力を作らなければ、(民進党は)終わりだ」。

 また執行部ながら、安住淳も野党共闘を重要視する姿勢だ。

 もうリベラル国民の世論も含めて、客観的結論はハッキリ出ている。

 民進党は「野党共闘」の「台風の目」にはならなくとも「暴風圏」には入る決断を、早急にすべきだ。(参考文献-半歩前へⅡ/文責:民守 正義)



《【人権】シリーズ》

<塾でも続いたいじめ:福島から横浜へ-原発避難先の体験、当事者が明かす>

 福島第一原発事故で横浜市に自主避難した中学1年の男子が苛めを受けて不登校になった問題を受け、同じように苛めに遭ったという中学生の男子少年が「当事者が喋らないと、本当のことがちゃんと伝わらない」。両親の同席の下で、少年は辛かった経験や胸中を明かした。小学2年で福島県から都内に自主避難してきたとき、持ってきたのは僅かな着替えだけだった。ランドセルも教科書もない。

 その後、卒業までの4年間、少年は断続的に苛めを受け続けてきたという。「菌がうつる」「お前が触ると汚れる」「ただで住んでいるんでしょ」「賠償金を貰っているのだろう」といった言葉を投げつけられた。そもそも小学生から中学生の子供の加害少年が、自らの発想で「ただで住んでいるのでしょ」とか「賠償金を貰っているのだろう」との知識が身に付く事は考え難い。ハッキリ言って加害少年の家庭会話の中で「仲良く、してあげなさいね」とは真逆に親が誹謗的に我が子に「差別的知識と会話を擦り込んだ」と見るのが自然な判断だ!

 その意味で教師等のみならず、「加害少年の親の『犯罪的責任』」は大きく、せめて半強制的に『親・保護者への人権教育』位は行って、一定の「社会的親の責任」を果たさせるべきだと考える。

 更に教室に飾ってあった図工作品の内、自分の作品だけに悪口が書き込まれているのを見つけ、せっかく作った同作品を捨てた。授業中に鉛筆の先で、足をつつかれたこともあった。

 教師は気づかなかったのかもしれないが、「やられた子供にすれば『子供でも暴行罪』」だ!給食のときには班ごとに机をくっつけるのに、嫌がられた。無理につけようとすると、バカな担任は、事情を聴く訳でもなく、教師の教育力で「揉め事解決」するプロ意識もなく、母親に「落ち着きがない」と注意の電話を行ったと言う。少年は「足が痛くて立てない」と登校を嫌がるようになり、母親は数カ月で転校させる決意をした。次の小学校では、全校児童の前で「福島から避難してきた」と紹介された。ここでも「ただでいいところに住んでいる」「賠償金、幾ら」と言われた。「天国に行かれますように」「悪魔に取りつかれませんように」。少年は七夕の短冊にそう記した。

 管理者が思うに「福島から避難してきた」と紹介したのは良いと思うが、その後の「避難せざるを得なかった事実経過や、非難した子供のデリケートな心に寄り添うフォロー」が無ければ、今日の人権砂漠の中では、逆に「差別を生み、拡散させるだけ」と断言する。なぜ管理者が「断言」するかと言えば、管理者自身が中学・高校と数回、転校し、それは「登校拒否感より恐怖」に近い苛め・暴行を受けた経験があるからである。/小学5年のとき、母親が担任教諭に改善を訴えた。同じ学校には他にも避難者が通っている。それまでは「強く言って目立つと、他の避難者にも迷惑をかけてしまう」と我慢してきたが限界だった。「3カ月待ってほしい」と担任に言われ、実際に、その後、苛めはやんだという。だが塾では続いた。同じ学校の子がおり、学校での関係が持ち込まれた。追いかけられて脱げた長靴をトイレの便器に入れられ「お前の住家だ」と言われた。残飯を入れたペットボトルを示され「これを飲んだらもう苛めない」とも言われたが、飲まなかった。

 母親が塾に指摘し改善に向かったという。離れた中学校に進学してからは、苛めはなく、友人達と楽しく過ごしている。避難者だとは明かしていなかったが、後に偶然知られてからも関係に変化はないという。

「小学校では、『避難者だから対等じゃない』という感じだった。個性や違いのある者は認めない雰囲気で、避難者は特殊な属性と思われていた」と振り返った。一家は自主避難のため、強制避難者に比べて受け取った賠償金は僅かだ。住宅提供も来年3月で打ち切られる。少年は「生活がどうなるのかわからず、とても不安」とも語った。

■「精神的『金銭カツアゲ』も苛めに当たらず」これが学校調査の実態!

 上記「横浜市:原発事故で自主避難してきた子供が転校先の小学校で金銭を精神的強要も含め『金銭カツアゲ』を受けていた問題」で、学校側は内部調査で「被害者生徒が率先して金銭を渡していたとして、苛めには当たらない」とトンチンカンな判断していたことが分かった。報道記事によると、両親は計150万円を苛めで恐喝されたと指摘するも、学校側は「8万円分しか確認できず、生徒が率先して渡していた」というような調査結果を発表した。ハッキリ言って「この学校はアホか!」と怒鳴りたい。誰が親の金を黙って取って、何が嬉しくて「苛め加害子供」に金銭を散財するのか!「もっと総合的に見る教育的考察力がないのか!」と言いたい。

 日常的に「恐怖に近い苛め」があって、現に8件は学校も認める「金銭カツアゲ」があって、こうした苛めから逃れるために「このお金、あげるから(苛めるのは止めて)」と言うのは被害子供の当然の自己防衛本能だ!前述の管理者自身の苛められ経験でも、それに近い事はした。

 ただ単純かつ近視眼的に「恐喝的に取られた」か「自分から渡した」が判断基準ではなく、背景が「福島から非難した事による『福島差別-苛め』」が大きくあるのだから、「カツアゲ150万円分」全てを被害生徒に「どんな気持ちで、そのお金を渡したん?」と丁寧かつ寄り添う気持ちで聞き取る事が、先ずは調査の基本だろう。そして本人が「お金を渡せば、その場は苛められないと思ったから」と言えば、基本的には「苛めに起因する精神的金銭強要」と判断すべきだ。

 また最初に両親が相談した時も、学校は常識的対応なら「それは(自殺にも通じる)重大問題。早速、学校組織を上げて取り組もう!」とすべきところを「被害届けを出したら協力する」等と全く自校に発生した「差別問題」との認識の欠片もなかった事が判明した。このような学校の「苛め容認」とも受け取れるような対応から、地元の教育委員会からは強い批判の声が浮上している。

 横浜市教育委員会は「学校調査では不十分」と今後も聞き取り調査等を続ける方針だ。

■「典型的いじめ、学校は対応を」

 首都圏の避難者らでつくる「ひなん生活をまもる会」代表の鴨下祐也さんの下には、先述の少年のケースを含め、苛めを受けたという情報が6件、寄せられている。他にも日常的に「菌」「汚い」と言われたと明かす子供の声は多いという。「全く根拠がない話。苛めで使われる典型的な言葉で、教師自身も軽く見ているだけで、周囲の人達は気がついているはずだ。学校がしっかり対応してほしい」と訴える。来年3月には住宅提供を打ち切られる避難者も多く「追い出すような施策が、苛めを助長している。住宅提供の継続が必要だという訴えに、行政は真摯に応じてほしい」と語る。「子供の苛め社会」は大人の社会の縮図でもある。大人の人権意識をなおざりにして、子供の苛めは絶対に無くならない!(文責:民守 正義)



  <大阪-猪飼野 :在日写真家の息吹、未公開作品4000枚>

 多くの在日コリアンが暮らす大阪の旧猪飼野地区を撮影した写真集等で知られ、今年4月に78歳で死去した写真家、曹智鉉(チョ・ヂヒョン)さんが1960年代に猪飼野を撮影した約4千点の未公開写真が新たに見つかった。在日社会に生きる人々の暮らしや街並みを切り取った貴重な記録写真は、大阪市生野区の市立御幸森小学校で「猪飼野写真展」として公開された。(27日終了)曹さんは在日コリアンの暮らしを捉えた写真集「猪飼野:追憶の1960年代」で知られる。

 猪飼野は現在の大阪市生野区と東成区をまたぐ地域。73年の住所表示変更で地名は消えたが、平野川の「猪飼野新橋」にその名を残す。

 戦前から朝鮮半島にルーツを持つ人々が多く住み、キムチ総菜店や焼き肉店等が並ぶコリアタウンは観光客に人気だ。韓国済州島出身の曹さんは、出稼ぎで猪飼野に暮らしていた父を追って48年に移住。

 4月に亡くなるまで、猪飼野とその周辺に住んだ。在日社会に留まらず、各地の被差別部落等も訪ね歩き、シャッターを切った。

 新たに見つかったのは60年代に撮影された約4千枚。実家で遺品を整理していた長女智恵(チヒェ)さんがネガフィルムを発見した。

 夜の明かりが灯り、雨に濡れる市場。民族衣装でバスに乗る女子学生。朝鮮半島の風習に根ざした葬式-。民族衣装の婚礼人形を売る店等も撮影され、当時の物価も窺える。写真展実行委員会メンバーで在日2世の呉光現さんは「最底辺の暮らしも撮影されているが、当時は、それが現実だった。時代の記録が新たに見つかり、興奮している」。

 智恵さんは「弱みを見せない父だったが、いろんな気持ちや痛みを抱えて撮っていたと思う。在日コリアンが不条理や差別の中で懸命に生きた証しとして見てもらいたい」と語る。(基本文献-毎日新聞/管理者:部分編集)

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《韓国人が反韓デモでフリーハグをしてみた(한국인이 반한시위현장에서 프리허그를 해보았다):社会学者イダ ヒロユキ提供》

*下記アドレスをコピーして、通常検索エンジンに貼り付けて検索ください。システム上、クリック呼び出しができません。ごめんなさい。

https://www.youtube.com/watch?v=Ob6QediH92w&feature=youtu.be



  《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談

(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)

*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。

*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。

②採用コンサルタント。

*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]

【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】

*著作「採用面接」労働条件確認

【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】

◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。

<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp

●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)



《南京の記憶を今につなぐ:映画&トーク》


◎日時:12月3日(土)午後1時10分開館/午後1時30分開始

◎場所:エルおおさか南館5Fホール

◎参加協力券:1000円

◎主催:南京の記憶を今につなぐ集会(映画とトーク)実行委員会

◎連絡先:090-8125-1757(銘心会南京-松岡)



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(民守 正義)