劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(24)
劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(24)
《【不戦・反戦】シリーズ》
<「ディズニーの子供の夢」と「戦争」プロパガンダの現実>
最近はUSJに追い上げられつつあるとはいえ、相変わらず人気の東京ディズニーリゾート。今年のハロウィンもディズニーランドやディズニーシーはディズニーキャラクターになりきった"フル仮装"の入園者らが多数詰めかけ、盛り上がりを見せた。そんな日本でも大人気のディズニーだが、実はかつて、日本人の大量殺戮を煽る映画をつくっていたのをご存知だろうか。その作品とは第二次大戦中の1943年にアメリカで公開された『空軍力による勝利(原題:Victory Through Air Power)』。日本ではソフト化されておらず、知る人ぞ知るこの作品を、映画評論家の町山智浩氏が新著『最も危険なアメリカ映画』で紹介し話題となっている。映画は序盤「飛行機」が発明されてから、それがどのように軍事利用されていったのかの歴史的経緯を描く。
当初、飛行機は偵察用ぐらいにしか使われておらず、敵軍の飛行機がすれ違ったとしてもパイロット同士が挨拶するぐらい穏やかなものだった。
しかしマシンガンが搭載されるなど、だんだんと軍事目的として使用されるように変化していく。そんな様子が、今の目で見ても高いクオリティのアニメで表現されるのだった。そして第二幕に入ると、この映画の原作本『空軍力による勝利』の著者アレクサンダー・P・デ・セヴァルスキー氏が登場。彼は、日本は南太平洋の島々に基地をもっているが、幾ら、それらを叩いてもその度に自国の兵隊に死傷者が出るばかりで一向に本体は叩けないと現在の戦況の問題点を説明する。そして航空機で日本の本土を攻撃するべきだと、戦略爆撃の必要性を強く主張するのだ。そして映画のラストは、アニメーションで日本の都市に大量の爆弾が投下され街が燃え盛る様子が生々しく描かれた後、星条旗がたなびくカットで幕を下ろす。
米空軍による日本本土への戦略爆撃、空襲が本格化するのは、この映画公開の翌年、1944年からである。この日本本土空襲は200以上の都市で行われ、軍事施設だけでなく、多くの一般市民が被災。東京大空襲では11万人、合計では30万人以上が死亡したといわれている。要するにディズニーは、こうした一般市民も含む大量殺戮行為を正当化し、推進するためのプロパガンダ映画をつくっていたのだ。もちろん戦時中は、映画でも音楽でも小説でも漫画でも演劇でも、大衆から人気を集めているクリエイターに国が戦意高揚のための作品を無理やりつくらせることは珍しいことではなく、戦時中は日本でもしきりにつくられていた。だが映画『空軍力による勝利』は、そういった過程を経て製作された作品ではない。
ウォルト・ディズニー自身が、長距離爆撃機による敵国本土への戦略爆撃の必要性を伝えたいと率先して製作した映画なのだ。
この映画にかける予算やスタッフの人員を見ると、その力の入れ具合がよく分かる。町山氏は『最も危険なアメリカ映画』の中で、このように書いている。〈ディズニーは、先ず軍部に資金援助を打診した。しかし「陸海軍は時代遅れだ」とする本の映画化に軍が協力するはずがない。そこでディズニーは自分の懐から製作費78万8千ドルを出した。『ダンボ』(41年)が95万ドルだから、これは立派な予算だ。スタッフには『白雪姫』(37年)や『ファンタジア』(40年)、『ダンボ』『バンビ』(42年)のアニメーターを投入した〉ディズニーは、このフィルムをチャーチル首相やルーズベルト大統領にも見せるように画策し、特にチャーチル首相はこの映画に感銘を受けていたと伝えられている。この映画が封切られた時点で連合国側はドイツや日本に対して小規模な爆撃を行い始めてはいたが、それが本格化し30万人以上という大量の死者を出した無差別爆撃にエスカレートしていった背景に、ディズニーの存在があった事は紛れもない事実だろう。しかもディズニーが日本に大きな災厄を与えたのは、戦争中だけではなかった。東日本壊滅寸前の事態を引き起こした原子力発電所を日本が導入することになった経緯にも、ディズニーは深く関わっている。
1950年代、米国政府はアメリカ製の原発を同盟国に導入させようと、様々なルート、方法を使って各国に売り込みを行っていた。
その先兵となっていたのが、ウォルト・ディズニーとディズニー本社だった。ディズニーはプロパガンダのために、実写とアニメを組み合わせた『わが友原子力(原題:Our Friend the Atom)』なる映画を製作しているが、この映画はアラジンの魔法のランプのアニメーション等を用いつつ、使い道さえ誤らなければ原子力は、人類にとても大きな力をもたらしてくれる「友」であるとメッセージを送るもので、ウォルト本人もホスト役として出演していた。そして、この映画は原爆投下から十数年しか経っていない日本でも大々的にテレビ放映され、日本の原発導入の世論作りに大きな役割を果たしたのだ。1958年に発行された科学技術庁原子力局の『原子力委員会月報』には原子力教育に役立った映画として『わが友原子力』が挙げられている。因みに日本でこの映画の公開に尽力したのが、初代原子力委員長で「原発の父」ともいいわれる正力松太郎(元A級戦犯)率いる読売グループだった。
有馬哲夫氏の著書『原発・正力・CIA』によると、正力は当時、CIA の意向を受けて、原発を日本に建設させるために、様々な工作を行っており、その一つが、ディズニーの『わが友原子力』の系列の日本テレビでの放映だったという。同書によるとウォルト・ディズニーの実兄であるロイが日本テレビを訪問し『わが友原子力』を「ぜひNTVで放送し、日本の人々にも原子力の実態を理解して欲しい」と申し入れたという。
そして1958年1月1日の元旦に同作品は日本テレビで放映された。
そのプロモーションは読売グループをあげて大々的に展開された。
放映の前日の12月31日には高松宮を招いて試写会を開催。
この試写会の様子を読売新聞が大きく報道している。しかも、この正力とディズニーの関係は後に東京ディズニーランドを誕生させる結果となった。1960年代、京成電鉄が日本でのディズニーランド建設構想をぶちあげ、アメリカに交渉に出かけるのだが、その際、仲介の労をとったのが正力だったのである。また、東京ディズニーランドには「クラブ33」という一般人が入れないVIP専用サロンがあるが、ここでは日本テレビ前会長の故・氏家齊一郎(元日本共産党転向者)の誕生会が何度か開かれ、そこには原発利権に深く関わる政治家がズラリ顔を揃えていたという。
つまり東京ディズニーランドは、原子力利権の副産物だった可能性があるのだ。そして、この原子力利権に群がった連中によって、福島第一原発事故という重大事故は引き起こされた。大空襲に原発。ディズニーが日本にもたらしたものを考えると「夢の国」賑わいの中に「戦争」へのプロパガンダの声が聞こえてくる。(基本文献-リテラ/管理者:部分編集)
<改竄された「9条提案」-学習漫画「日本の歴史」>
戦争放棄を盛り込んだ憲法九条は、日本側の意思でつくられたのか、それとも連合国軍総司令部(GHQ)に押し付けられたものなのか。今では「日本側(幣原首相-以下『作業部会』)の積極提案」だったことが、NHK記録ドキュメンタリーやマッカーサー書簡(幣原首相提案であった事が記述等)により決着がついているが、これについて興味深い情報が寄せられた。小学館の学習漫画は当初、幣原喜重郎首相の提案と表現していたが、ある時からマッカーサーGHQ最高司令官の提案に変わったという。記載はいつ頃、変わったのか、どんな事情があったのか、学習漫画を巡る「謎」を追った。学習漫画は「少年少女日本の歴史」。第一巻が1981年から刊行されているロングセラーだ。指摘された場面は第20巻「新しい日本」の中で、46年1月24日の幣原・マッカーサー会談を描いた一コマ。出版時期が違うものを探して比べたところ、絵柄は、ほぼ同じなのに発言内容が変わっていた。
具体的には93年3月発行の第33刷は、戦争放棄を憲法に入れるよう提案したのは幣原としていたが、94年2月発行の第35刷は「マッカーサー提案」に改竄されていた。 (第34刷は見つからず)
現在発行されている増補・改訂版は21巻で現憲法制定に触れているが二人の会談場面すら描かれていない。
漫画の表現変更は昨年夏ごろからツイッター(短文投稿サイト)で話題になっていた。その中から「国会前で『憲法は米国に押しつけられたのではなく、日本側が戦争放棄を提案したのです』と訴えるチラシをもらった。配っていたのはシルヒトマン氏」との書き込みを見つけた。その人は埼玉県日高市のドイツ人平和歴史学者、クラウス・シルヒトマン氏(72)。幣原や九条について何十年も研究し、日本語やドイツ語、英語で本も出している。生真面目な研究者で、当然に幣原提案説に立つ。
漫画の表現変更に気づき、新旧の描写を著書に載せたり、葉書にして首相官邸前デモで配ったりした。それが拡散したようだ。漫画の表現変更の理由は知らないという。記者も手を尽くしたが、監修した学習院大学元学長の児玉幸多氏は2007年に死去。小学館広報室も「記録が残っていない。
当時の担当編集も退社し、経緯は把握していない」との回答だった。
そこで管理者が細部調査経過は省略するが、関係文献も調べたところ、上記学習院大学元学長の児玉幸多氏が消去法ではあるが、改竄の可能性が高い。児玉氏は、上記-改竄の94年には江戸東京博物館初代館長(1993年 - 1996年)に着任しているが、同時に今上天皇等に日本史を講義する皇室教育にも携わっている。児玉氏自身は、日本近世農村・交通史の泰斗」と呼ばれるほど著名な学術実績もある文学博士である事は認めるが、その一方、児玉氏の「史学感が皇国史観と共有している」とGHQに批判され、現に児玉氏が、学習院大学に史学科を創設しようとした際には、GHQから禁止されている。即ち〇元々「皇国史観が強い事」、〇94年改竄時期に児玉氏が学習漫画「日本の歴史」の監修を行っている事、〇「今上天皇等の日本史講義時期と符合する事」等から総じると「憲法9条が日本側の積極提案」であった事を認め、それを「皇室挙育」で教える事が、児玉氏には耐え難かったのではないかと十分、推察できる。・・・・・・・他にも管理者なりに調べたが、前述のとおり、相当に合理性ある消去法により児玉氏の「改竄犯」の可能性が高い。
◆ドイツ人研究者指摘「湾岸戦争で世界の批判影響か」
シルヒトマン氏に漫画の書き換えや憲法九条について聞いた。
Q-幣原元首相や憲法九条になぜ興味を持ったのか。
A:「ドイツの平和学会に入り、各国の憲法、特に平和に関する規定に興味を持った」
Q-漫画の表現の書き換えに気づいた経緯は。
A:「日本人に広く読まれている漫画で、どう表現されているのか興味を持った。最初に幣原がマッカーサーに(戦争放棄を)提案している方を見つけ、その後、真逆のストーリーになっていることに気が付いた」
Q-表現が変わった理由をどう考えるか。
A:「日本が湾岸戦争で国際的な批判を受けた後、漫画の表現が変わった。日本人が、改憲を現実的な問題として真剣に考え始めた証しではないか」
Q-改憲勢力には、九条も時代に合わせて変えるべきだという意見がある。
A:「九条は本来、国連が世界連邦として機能し、世界中で武装解除が進むという理想を見据えて策定された。現実はそうなっていないが、今は過渡期。変えたら全て終わってしまう」
Q-九条はむしろ世界に広げていくべきなのか。
A-「戦力不保持を明記した九条は際立っている。この条文を各国の憲法に生かすことができれば、大きな起爆剤となるはずだ」
<憲法9条>戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認を明記し、平和憲法の根幹と位置づけられる。今日では1946年1月24日、幣原喜重郎首相がマッカーサーGHQ最高司令官と会談した際に戦争放棄を入れるよう提案したという説が、憲法学会等では、一部「日本会議」等の例外的な歴史主観主義者を除き、決定説として定着している。(基本文献-東京新聞/文責:民守 正義)
《【コラム】「我が党は強行採決しようと考えたことない」》
10月17日に安倍(ウソツキ)総理が国会で発言した「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えた事はない」という答弁が波紋を呼んでいるのは、既に読者も御存じのとおり。事の発端は、先月に山本農水相が「TPPは強行採決する」等と発言したことで野党が追及を強め、それに対して安倍(ウソツキ)総理が上記「ウソツキ弁」を言及したことによる。現に、それからたった2週間後に衆議院TPP特別委員会で「強行採決決行」となるわけで、安倍政権のウソツキ対応を猛批判する声が相次いでいる。ここで管理者の感想だが、思った以上に国民は怒っていない。かつての佐藤内閣時代から「三角大福時代」頃なら、ほぼ確実に「倒閣運動」が盛り上がっている。幾ら安倍(ウソツキ)総理が「福島原発は完全にアンダーコントロールされている」という世界に向かって放言した「オオウソ」も「ウソツキ総理だから仕方ない」と許してしまっているところに、国民自身が「政治の潔癖性」を喪失しているように思える。よく「安倍のウソツキ」を批判すると「野党もだらしないじゃないか」という反論にもならない抗弁を、よく聞く。でも仮に「野党がだらしない」からと言って「総理大臣が大嘘をついても仕方ない」等と正当化する事は暴論だ。
いわば「家に鍵がかかってなかったから(野党側)、泥棒してもやむを得ない(安倍(ウソツキ)総理)」と同じ屁理屈だ。
そして国民の「政治の潔癖性の喪失」「腐敗への鈍感」が「ファシズムへの土壌創り」に直結している事だけは断言せざるを得ない。特に「野党がだらしない」という方々に言いたい。
「ならば貴方の言葉や高邁な理論は、どうでもいいから、貴方は、どのような政治的行動を取るのですか?民主主義政治に貴方にとって一番、楽な『野次』だけ飛ばす『観客席』はない」とだけは、互いに大人の責任として取って頂く! (民守)
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《読者:佐藤眞一さんがライブ更新!東海第二原発再稼動反対》
〔取手駅前金曜行動〕ぜひ、ご覧ください。
*下記アドレスをコピーして、通常検索エンジンに貼り付けて検索ください。システム上、クリック呼び出しができません。ごめんなさい。
https://www.facebook.com/100000203255545/videos/1540862949263799/
《「戦争法」違憲訴訟の会から「訴訟原告」のお願い!》
6月8日に第一次違憲訴訟を713人で提訴しましたが、その後10月28日には自衛隊の南スーダン派遣について「駆けつけ警護」派遣差し止め請求訴訟を34名で行いました。しかし安倍政権は15日に閣議決定して自衛隊第一陣を20日に派遣するとしています。
私達は、この事に抗議も含めて第二次訴訟を21日に提訴する予定で準備しています。第二次原告の委任状が現在で200名届いています。
第一次原告と合わせますと913名。今必死で委任状提出をお願いしていますが、私達だけでは限界に近いです。皆さんお願い致します。
周りの人に働きかけてください。一人でも二人でも原告を増やしていただきたく存じます。ぎりぎり19日までは間に合います。
思いを結集して裁判所へ届けたいのです。よろしくお願い致します。
提訴時間など決まり次第、後日お知らせいたします。
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
事務局
おかもと りゅうきち: 岡本 隆吉
大阪市淀川区東三国1-12-6
06-6392-4441/090-4546-4377
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
《とめよう改憲!おおさかネットワーク」主催「秋の憲法集会」開催》
■11月26日(土)午後1時半開場―2時開始
■場所:国労大阪会館(JR環状線・天満/地下鉄・扇町下車すぐ)
■資料代:1000円(学生以下半額・介護者無料)
※同額チケットも用意しています。
■主催:とめよう改憲!大阪ネットワーク
■内容①講演「安倍改憲と日本会議の正体」
講師:青木理(あおき・おさむ)
②[闘い報告]
◆【道徳の教科化が意味するもの
-戦争をする国の愛国兵士の育成を許すな!】
子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会
◆【安倍政権の『壊憲暴走』を支えるメディア】
新聞うずみ火 矢野宏さん
◆【「ピースおおさか」リニューアル裁判について】
「ピーおおさか」の危機を考える連絡会 井上淳さん、他3名
ぜひ多くの皆さんのご参加をお願いいたします。
《11・27(日)川内原発は2度と動かさない:御堂筋デモ》
◆名 称:11・27(日)川内原発は2度と動かさない 御堂筋デモ
◆と き:14:00※デモ出発14:45
◆ところ:新阿波座公園(地下鉄本町駅23番出口 西南へ徒歩2分)
《【不戦・反戦】シリーズ》
<「ディズニーの子供の夢」と「戦争」プロパガンダの現実>
最近はUSJに追い上げられつつあるとはいえ、相変わらず人気の東京ディズニーリゾート。今年のハロウィンもディズニーランドやディズニーシーはディズニーキャラクターになりきった"フル仮装"の入園者らが多数詰めかけ、盛り上がりを見せた。そんな日本でも大人気のディズニーだが、実はかつて、日本人の大量殺戮を煽る映画をつくっていたのをご存知だろうか。その作品とは第二次大戦中の1943年にアメリカで公開された『空軍力による勝利(原題:Victory Through Air Power)』。日本ではソフト化されておらず、知る人ぞ知るこの作品を、映画評論家の町山智浩氏が新著『最も危険なアメリカ映画』で紹介し話題となっている。映画は序盤「飛行機」が発明されてから、それがどのように軍事利用されていったのかの歴史的経緯を描く。
当初、飛行機は偵察用ぐらいにしか使われておらず、敵軍の飛行機がすれ違ったとしてもパイロット同士が挨拶するぐらい穏やかなものだった。
しかしマシンガンが搭載されるなど、だんだんと軍事目的として使用されるように変化していく。そんな様子が、今の目で見ても高いクオリティのアニメで表現されるのだった。そして第二幕に入ると、この映画の原作本『空軍力による勝利』の著者アレクサンダー・P・デ・セヴァルスキー氏が登場。彼は、日本は南太平洋の島々に基地をもっているが、幾ら、それらを叩いてもその度に自国の兵隊に死傷者が出るばかりで一向に本体は叩けないと現在の戦況の問題点を説明する。そして航空機で日本の本土を攻撃するべきだと、戦略爆撃の必要性を強く主張するのだ。そして映画のラストは、アニメーションで日本の都市に大量の爆弾が投下され街が燃え盛る様子が生々しく描かれた後、星条旗がたなびくカットで幕を下ろす。
米空軍による日本本土への戦略爆撃、空襲が本格化するのは、この映画公開の翌年、1944年からである。この日本本土空襲は200以上の都市で行われ、軍事施設だけでなく、多くの一般市民が被災。東京大空襲では11万人、合計では30万人以上が死亡したといわれている。要するにディズニーは、こうした一般市民も含む大量殺戮行為を正当化し、推進するためのプロパガンダ映画をつくっていたのだ。もちろん戦時中は、映画でも音楽でも小説でも漫画でも演劇でも、大衆から人気を集めているクリエイターに国が戦意高揚のための作品を無理やりつくらせることは珍しいことではなく、戦時中は日本でもしきりにつくられていた。だが映画『空軍力による勝利』は、そういった過程を経て製作された作品ではない。
ウォルト・ディズニー自身が、長距離爆撃機による敵国本土への戦略爆撃の必要性を伝えたいと率先して製作した映画なのだ。
この映画にかける予算やスタッフの人員を見ると、その力の入れ具合がよく分かる。町山氏は『最も危険なアメリカ映画』の中で、このように書いている。〈ディズニーは、先ず軍部に資金援助を打診した。しかし「陸海軍は時代遅れだ」とする本の映画化に軍が協力するはずがない。そこでディズニーは自分の懐から製作費78万8千ドルを出した。『ダンボ』(41年)が95万ドルだから、これは立派な予算だ。スタッフには『白雪姫』(37年)や『ファンタジア』(40年)、『ダンボ』『バンビ』(42年)のアニメーターを投入した〉ディズニーは、このフィルムをチャーチル首相やルーズベルト大統領にも見せるように画策し、特にチャーチル首相はこの映画に感銘を受けていたと伝えられている。この映画が封切られた時点で連合国側はドイツや日本に対して小規模な爆撃を行い始めてはいたが、それが本格化し30万人以上という大量の死者を出した無差別爆撃にエスカレートしていった背景に、ディズニーの存在があった事は紛れもない事実だろう。しかもディズニーが日本に大きな災厄を与えたのは、戦争中だけではなかった。東日本壊滅寸前の事態を引き起こした原子力発電所を日本が導入することになった経緯にも、ディズニーは深く関わっている。
1950年代、米国政府はアメリカ製の原発を同盟国に導入させようと、様々なルート、方法を使って各国に売り込みを行っていた。
その先兵となっていたのが、ウォルト・ディズニーとディズニー本社だった。ディズニーはプロパガンダのために、実写とアニメを組み合わせた『わが友原子力(原題:Our Friend the Atom)』なる映画を製作しているが、この映画はアラジンの魔法のランプのアニメーション等を用いつつ、使い道さえ誤らなければ原子力は、人類にとても大きな力をもたらしてくれる「友」であるとメッセージを送るもので、ウォルト本人もホスト役として出演していた。そして、この映画は原爆投下から十数年しか経っていない日本でも大々的にテレビ放映され、日本の原発導入の世論作りに大きな役割を果たしたのだ。1958年に発行された科学技術庁原子力局の『原子力委員会月報』には原子力教育に役立った映画として『わが友原子力』が挙げられている。因みに日本でこの映画の公開に尽力したのが、初代原子力委員長で「原発の父」ともいいわれる正力松太郎(元A級戦犯)率いる読売グループだった。
有馬哲夫氏の著書『原発・正力・CIA』によると、正力は当時、CIA の意向を受けて、原発を日本に建設させるために、様々な工作を行っており、その一つが、ディズニーの『わが友原子力』の系列の日本テレビでの放映だったという。同書によるとウォルト・ディズニーの実兄であるロイが日本テレビを訪問し『わが友原子力』を「ぜひNTVで放送し、日本の人々にも原子力の実態を理解して欲しい」と申し入れたという。
そして1958年1月1日の元旦に同作品は日本テレビで放映された。
そのプロモーションは読売グループをあげて大々的に展開された。
放映の前日の12月31日には高松宮を招いて試写会を開催。
この試写会の様子を読売新聞が大きく報道している。しかも、この正力とディズニーの関係は後に東京ディズニーランドを誕生させる結果となった。1960年代、京成電鉄が日本でのディズニーランド建設構想をぶちあげ、アメリカに交渉に出かけるのだが、その際、仲介の労をとったのが正力だったのである。また、東京ディズニーランドには「クラブ33」という一般人が入れないVIP専用サロンがあるが、ここでは日本テレビ前会長の故・氏家齊一郎(元日本共産党転向者)の誕生会が何度か開かれ、そこには原発利権に深く関わる政治家がズラリ顔を揃えていたという。
つまり東京ディズニーランドは、原子力利権の副産物だった可能性があるのだ。そして、この原子力利権に群がった連中によって、福島第一原発事故という重大事故は引き起こされた。大空襲に原発。ディズニーが日本にもたらしたものを考えると「夢の国」賑わいの中に「戦争」へのプロパガンダの声が聞こえてくる。(基本文献-リテラ/管理者:部分編集)
<改竄された「9条提案」-学習漫画「日本の歴史」>
戦争放棄を盛り込んだ憲法九条は、日本側の意思でつくられたのか、それとも連合国軍総司令部(GHQ)に押し付けられたものなのか。今では「日本側(幣原首相-以下『作業部会』)の積極提案」だったことが、NHK記録ドキュメンタリーやマッカーサー書簡(幣原首相提案であった事が記述等)により決着がついているが、これについて興味深い情報が寄せられた。小学館の学習漫画は当初、幣原喜重郎首相の提案と表現していたが、ある時からマッカーサーGHQ最高司令官の提案に変わったという。記載はいつ頃、変わったのか、どんな事情があったのか、学習漫画を巡る「謎」を追った。学習漫画は「少年少女日本の歴史」。第一巻が1981年から刊行されているロングセラーだ。指摘された場面は第20巻「新しい日本」の中で、46年1月24日の幣原・マッカーサー会談を描いた一コマ。出版時期が違うものを探して比べたところ、絵柄は、ほぼ同じなのに発言内容が変わっていた。
具体的には93年3月発行の第33刷は、戦争放棄を憲法に入れるよう提案したのは幣原としていたが、94年2月発行の第35刷は「マッカーサー提案」に改竄されていた。 (第34刷は見つからず)
現在発行されている増補・改訂版は21巻で現憲法制定に触れているが二人の会談場面すら描かれていない。
漫画の表現変更は昨年夏ごろからツイッター(短文投稿サイト)で話題になっていた。その中から「国会前で『憲法は米国に押しつけられたのではなく、日本側が戦争放棄を提案したのです』と訴えるチラシをもらった。配っていたのはシルヒトマン氏」との書き込みを見つけた。その人は埼玉県日高市のドイツ人平和歴史学者、クラウス・シルヒトマン氏(72)。幣原や九条について何十年も研究し、日本語やドイツ語、英語で本も出している。生真面目な研究者で、当然に幣原提案説に立つ。
漫画の表現変更に気づき、新旧の描写を著書に載せたり、葉書にして首相官邸前デモで配ったりした。それが拡散したようだ。漫画の表現変更の理由は知らないという。記者も手を尽くしたが、監修した学習院大学元学長の児玉幸多氏は2007年に死去。小学館広報室も「記録が残っていない。
当時の担当編集も退社し、経緯は把握していない」との回答だった。
そこで管理者が細部調査経過は省略するが、関係文献も調べたところ、上記学習院大学元学長の児玉幸多氏が消去法ではあるが、改竄の可能性が高い。児玉氏は、上記-改竄の94年には江戸東京博物館初代館長(1993年 - 1996年)に着任しているが、同時に今上天皇等に日本史を講義する皇室教育にも携わっている。児玉氏自身は、日本近世農村・交通史の泰斗」と呼ばれるほど著名な学術実績もある文学博士である事は認めるが、その一方、児玉氏の「史学感が皇国史観と共有している」とGHQに批判され、現に児玉氏が、学習院大学に史学科を創設しようとした際には、GHQから禁止されている。即ち〇元々「皇国史観が強い事」、〇94年改竄時期に児玉氏が学習漫画「日本の歴史」の監修を行っている事、〇「今上天皇等の日本史講義時期と符合する事」等から総じると「憲法9条が日本側の積極提案」であった事を認め、それを「皇室挙育」で教える事が、児玉氏には耐え難かったのではないかと十分、推察できる。・・・・・・・他にも管理者なりに調べたが、前述のとおり、相当に合理性ある消去法により児玉氏の「改竄犯」の可能性が高い。
◆ドイツ人研究者指摘「湾岸戦争で世界の批判影響か」
シルヒトマン氏に漫画の書き換えや憲法九条について聞いた。
Q-幣原元首相や憲法九条になぜ興味を持ったのか。
A:「ドイツの平和学会に入り、各国の憲法、特に平和に関する規定に興味を持った」
Q-漫画の表現の書き換えに気づいた経緯は。
A:「日本人に広く読まれている漫画で、どう表現されているのか興味を持った。最初に幣原がマッカーサーに(戦争放棄を)提案している方を見つけ、その後、真逆のストーリーになっていることに気が付いた」
Q-表現が変わった理由をどう考えるか。
A:「日本が湾岸戦争で国際的な批判を受けた後、漫画の表現が変わった。日本人が、改憲を現実的な問題として真剣に考え始めた証しではないか」
Q-改憲勢力には、九条も時代に合わせて変えるべきだという意見がある。
A:「九条は本来、国連が世界連邦として機能し、世界中で武装解除が進むという理想を見据えて策定された。現実はそうなっていないが、今は過渡期。変えたら全て終わってしまう」
Q-九条はむしろ世界に広げていくべきなのか。
A-「戦力不保持を明記した九条は際立っている。この条文を各国の憲法に生かすことができれば、大きな起爆剤となるはずだ」
<憲法9条>戦争放棄、戦力不保持、交戦権否認を明記し、平和憲法の根幹と位置づけられる。今日では1946年1月24日、幣原喜重郎首相がマッカーサーGHQ最高司令官と会談した際に戦争放棄を入れるよう提案したという説が、憲法学会等では、一部「日本会議」等の例外的な歴史主観主義者を除き、決定説として定着している。(基本文献-東京新聞/文責:民守 正義)
《【コラム】「我が党は強行採決しようと考えたことない」》
10月17日に安倍(ウソツキ)総理が国会で発言した「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えた事はない」という答弁が波紋を呼んでいるのは、既に読者も御存じのとおり。事の発端は、先月に山本農水相が「TPPは強行採決する」等と発言したことで野党が追及を強め、それに対して安倍(ウソツキ)総理が上記「ウソツキ弁」を言及したことによる。現に、それからたった2週間後に衆議院TPP特別委員会で「強行採決決行」となるわけで、安倍政権のウソツキ対応を猛批判する声が相次いでいる。ここで管理者の感想だが、思った以上に国民は怒っていない。かつての佐藤内閣時代から「三角大福時代」頃なら、ほぼ確実に「倒閣運動」が盛り上がっている。幾ら安倍(ウソツキ)総理が「福島原発は完全にアンダーコントロールされている」という世界に向かって放言した「オオウソ」も「ウソツキ総理だから仕方ない」と許してしまっているところに、国民自身が「政治の潔癖性」を喪失しているように思える。よく「安倍のウソツキ」を批判すると「野党もだらしないじゃないか」という反論にもならない抗弁を、よく聞く。でも仮に「野党がだらしない」からと言って「総理大臣が大嘘をついても仕方ない」等と正当化する事は暴論だ。
いわば「家に鍵がかかってなかったから(野党側)、泥棒してもやむを得ない(安倍(ウソツキ)総理)」と同じ屁理屈だ。
そして国民の「政治の潔癖性の喪失」「腐敗への鈍感」が「ファシズムへの土壌創り」に直結している事だけは断言せざるを得ない。特に「野党がだらしない」という方々に言いたい。
「ならば貴方の言葉や高邁な理論は、どうでもいいから、貴方は、どのような政治的行動を取るのですか?民主主義政治に貴方にとって一番、楽な『野次』だけ飛ばす『観客席』はない」とだけは、互いに大人の責任として取って頂く! (民守)
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《読者:佐藤眞一さんがライブ更新!東海第二原発再稼動反対》
〔取手駅前金曜行動〕ぜひ、ご覧ください。
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https://www.facebook.com/100000203255545/videos/1540862949263799/
《「戦争法」違憲訴訟の会から「訴訟原告」のお願い!》
6月8日に第一次違憲訴訟を713人で提訴しましたが、その後10月28日には自衛隊の南スーダン派遣について「駆けつけ警護」派遣差し止め請求訴訟を34名で行いました。しかし安倍政権は15日に閣議決定して自衛隊第一陣を20日に派遣するとしています。
私達は、この事に抗議も含めて第二次訴訟を21日に提訴する予定で準備しています。第二次原告の委任状が現在で200名届いています。
第一次原告と合わせますと913名。今必死で委任状提出をお願いしていますが、私達だけでは限界に近いです。皆さんお願い致します。
周りの人に働きかけてください。一人でも二人でも原告を増やしていただきたく存じます。ぎりぎり19日までは間に合います。
思いを結集して裁判所へ届けたいのです。よろしくお願い致します。
提訴時間など決まり次第、後日お知らせいたします。
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事務局
おかもと りゅうきち: 岡本 隆吉
大阪市淀川区東三国1-12-6
06-6392-4441/090-4546-4377
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《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》
①職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)
*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。
*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。
②採用コンサルタント。
*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]
【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】
*著作「採用面接」労働条件確認
【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】
◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。
<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp
●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)
《とめよう改憲!おおさかネットワーク」主催「秋の憲法集会」開催》
「武力で平和はつくれない!憲法改悪をとめよう!」
■11月26日(土)午後1時半開場―2時開始
■場所:国労大阪会館(JR環状線・天満/地下鉄・扇町下車すぐ)
■資料代:1000円(学生以下半額・介護者無料)
※同額チケットも用意しています。
■主催:とめよう改憲!大阪ネットワーク
■内容①講演「安倍改憲と日本会議の正体」
講師:青木理(あおき・おさむ)
②[闘い報告]
◆【道徳の教科化が意味するもの
-戦争をする国の愛国兵士の育成を許すな!】
子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会
◆【安倍政権の『壊憲暴走』を支えるメディア】
新聞うずみ火 矢野宏さん
◆【「ピースおおさか」リニューアル裁判について】
「ピーおおさか」の危機を考える連絡会 井上淳さん、他3名
ぜひ多くの皆さんのご参加をお願いいたします。
《11・27(日)川内原発は2度と動かさない:御堂筋デモ》
◆名 称:11・27(日)川内原発は2度と動かさない 御堂筋デモ
◆と き:14:00※デモ出発14:45
◆ところ:新阿波座公園(地下鉄本町駅23番出口 西南へ徒歩2分)
(民守 正義)
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