劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(15)

劣化する安倍ファシズム政権と「リベラル野党共闘」の行程(15)





《【随想録】雨宮処凛:どこに着地していいのかわからない体験;アイドルライブで不穏な言葉の巻》

 沖縄で機動隊員が「土人」「シナ人」等の暴言を吐いたことが多くの批判を受けている。ちょうど、そんなニュースが流れ始めた頃、どう思えばいいのかわからないような、だけど、じわじわと打ちのめされるような出来事に遭遇した。それはある女性アイドルのライブに行った時のこと。っていうか、「なんでお前がアイドルのライブに?」という突っ込みは、私が自分自身に100回くらいしているのだが、ある女性アイドルが突然好きになってしまったのだから仕方ない。元々こちらは10代から筋金入りのバンギャ。二十数年にわたり、ヴィジュアル系を追いかけてきた我が身に起きた突然の「アイドル降臨」という事態に戸惑いつつも、「ライブに行きたい!」「生で見たい!」という気持ちが抑えきれずに、いそいそとネットでチケットを予約し、コンビニで引き換え、その日を楽しみに楽しみに待っていた。そうして当日。何しろ彼女たちのライブを見るのは初めて。ドキドキしながら開演を待っていると、開演時間を過ぎたところでオープニングSEらしきものが流れ始めた。といっても曲ではない。何か雑踏の中で録音されたような音だ。聞いていると、それは苛立った女性の声で、誰かとモメているようだった。なんだろう?

 これもライブを盛り上げるための仕込みなんだろうな、とワクワクしながら聞いていると、苛立ったような声の女性は、「なんで反原発、左翼、朝鮮人のデモは許可するのに、こっちは駄目なんだよ」というようなことを吐き捨てるように言ったのだった。よく解らないが、ネット右翼っぽい女性が、警察らしき人とモメているような音声のようだった。

 え? え? 今、「反原発」とか「左翼」とか「朝鮮人」とか言ったよね?混乱しながら聞いていると、その後も女性が警察らしき人に絡む声が続き、再び「反原発、左翼、朝鮮人が」というところで音声はゆっくりとフェイドアウト。会場からは大きな笑いが起きたのだった。

 そうして、ライブはアイドルたちの映像から始まった。

 何が起きたのか、よくわからなかった。しばらくの間、ぽかんとしていた。だけど、それからずっとずっと生で見たかったアイドルたちがステージに登場しても、私はなんだか凍りついたように動けなかった。

 曲も覚えてフリも覚えて行ったのに、ずっと私の中には「反原発」「左翼」「朝鮮人」と憎々しげに吐き捨てるあの女の人の声がずーっと回っていて、すごく好きな曲でみんなが盛り上がっているのを見るとなんだか悔しくて悲しくて涙が出そうで、だけど客席のみんなは、あんな音声など当然気にせずに盛り上がっていて、私だけがそんなところに躓いておかしいんじゃないかって気がして、そして一緒に行ったA子を見ると、隣で立っていたA子も憮然とした顔で全然ノッてなくて、「出ようか」ということになって、会場を後にした。楽しみにしていたライブは、こうして少しも楽しめないまま終了してしまった。今でも、あれがなんだったのか、自分の中で整理できていない。どうしてああいう音声がかかったのか、なんらかの文脈があったのか、「新規ファン」である私には想像する術もない。

 だけど、そのアイドルはいわゆる尖った笑いが売りで、ライブ前の「尖った笑いネタ」として、ネット右翼らしき女性の音声をもってきたのかもしれない。実際、会場はウケていた。だけど、私はその時、頭が真っ白になったのだ。なぜなら、「反原発」「左翼」「朝鮮人」などの言葉は、ネットで私や私の周辺の人たちを罵倒する時によく使われている言葉だから。いや、「反原発」「左翼」までは別にいいかもしれない。

 だけど「朝鮮人」という言葉は、ヘイトスピーチで苦しむ人々の生の声に触れてきた身に、鋭く突き刺さった。この音声がどういう意図でわざわざライブ前にかけられたのか、私には想像するしかない。

「警察っぽい人に絡む右翼っぽい女性」の音声。そしてそこにちりばめられる「反原発」「左翼」「朝鮮」というキーワード。私と同じように、「オープニングの音声を聞いてどうしようもなく不快になった」A子と、ライブを途中抜けした後、居酒屋で、やさぐれながら考えた。そうして出た結論は、やはり「ただ、ウケ狙いとしてやったのでは?」というものだった。別に深い意図などなく、なんとなくトンガッた笑いとして、ネトウヨが反原発とか左翼とか朝鮮人とか言ってる音声を流した―のだとしたら。そこまで考えて、ちょっと頭がクラクラした。

 きっと、まったく、本当に全然悪気などないのだと思う。

 ウケを狙っただけなのだと思う。だけど、それこそが今の時代を象徴するものに思えるのだ。なぜなら、在特会などはこの10年ほどをかけて、「差別の娯楽化」という空気を作ってきたからだ。特にネットの中ではあまりにも心ない言葉でさえ、許容されてきた。そして多くの人が、そんな状況に「慣れ」てきた。あの音声は、その「空気」は私が思っているよりもずっとずっと深く広く強固に浸透していることを気づかせるに十分だった。私がそのアイドルにハマったのは、精神的にいろいろ疲れることが多いからだ。貧困問題に取り組んでいると、特に「自己責任論」をふりかざす人に心底疲れるし、沖縄の「土人」発言にもグッタリしたし、選挙絡みでも疲れることが多いし、それにヘイトスピーチも独特の疲労感を私に与える。だからこそ、「何もかも忘れさせて非日常を味わわせてくれるアイドル」にハマった。そうして曲を覚え、チケットを買い、ライブに行ったら、まったく悪気のない感じの精神的通り魔に遭った―。

 そんな気分である。別に直接的に「反原発」や「左翼」や「朝鮮人」を笑い者にする音声ではない。どちらかと言うと、嘲笑されているのはその声の主であるネトウヨらしき女性かもしれない。だけど、私は怖かった。

 なんとなく、侮蔑の対象にされている気がした。アイドルファンにはまったく顔など知られていないのに、ここに自分がいるって周りの人にバレたらヤバいんじゃないか、と緊張した。 いたたまれなかった。

 そして、あとから思った。もし私が「朝鮮人」だったら?

 緊張は「恐怖」に変わっていただろう、と。オープニング音声の後、客席の前の方にいた男性が、さっと帰っていくのが見えた。

 もしかしたら、彼は在日コリアンだったのかもしれない。それか「反原発」「左翼」だったのかもしれない。 もしくは、ネトウヨだったのかもしれない。 私には、わからない。今も私は、あの時の気持ちを整理できないでいる。そして時々思い出しては、この国の「空気」が数年前とは大きく変わってしまったことに、愕然としている。そして一度は好きになったアイドルだからこそ、表現にはくれぐれも気をつけてほしいな、と余計なお世話だけど思っている。



《【腐蝕の安倍政権1】イカサマ厚労省:年金試算“底上げ”報道に猛抗議》

 厚生労働省はどれだけイカサマを繰り返せば気が済むのか。厚生年金の給付が現役世代の手取り収入の何割になるかを示す指標「所得代替率」を算出するにあたり、意図的に高くなる計算式を使っている疑いが明らかになった。21日の衆院厚労委で民進党の長妻昭議員が追及し、翌22日付の朝日新聞が1面で報じた。現在、政府は会社員の夫と専業主婦の「標準世帯」について「所得代替率」を62.6%とし、現役世代の手取り収入の平均を月額34万8000円と設定。将来の給付を月額21万8000円としている。ところが、この「所得代替率」の算出方法にトンデモないカラクリがあるようだ。「分母」は税や社会保険料を除いた「現役世代の手取り収入」、「分子」は税や社会保険料を含めた「年金生活者の総額」で計算。その結果、将来給付が2割以上も“底上げ”されている可能性があるという。

■計算方式によって将来給付が2割もダウン

 長妻昭議員は所得代替率の算出方法について「(分母と分子の条件を)どちらかに揃えて計算した方がいいのではないか」と質問。すると塩崎厚労相は「これまでの連続性もあるし、(揃えると)物差しとして役割を果たせないこともあり得るのではないか」とした上で(1)いずれも税や社会保険料を含めると50.9%に低下、(2)いずれも手取りで計算すると53.9%にダウンするという試算結果を公表した。

 計算方式によって、将来給付が17万7千円まで下がってしまう事になる。翌日の朝日は厚労省が公表した2つの試算について「所得代替率は将来的に50%を割り込む可能性が高い」と分析を交え、現行の計算方式を「高く算出するための不適切な試算」と指摘。すると厚労省はすかさず公式ホームページのトップで〈朝日新聞の年金記事について抗議・訂正を要求しました〉と反論した。尤も、その内容が笑止千万なのだ。

(1)厚労省は04年改正の法律に従い計算しているので不適切ではない。(2)国民年金法及び厚生年金法は50%を上回る給付水準を将来にわたり確保すると保障しているという。つまり「法にのっとってやっているのだから悪くない」と言いたいようだ。国民に誤解を与えかねない計算式であることには頬かむりである。経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

「所得代替率の算出方法について断定的な事は言えません。ただ厚労省を見ていると、現役世代に多く保険料を納めさせ、高齢者の年金をカットするために都合のいいように数字を操作し、ツジツマを合わせようとしているとしか思えません。ウソにウソを重ねてごまかそうとするからボロが出てしまうのでしょう」早ければ年金が5年後から減らされる国会で審議中の「年金カット法案」もそうだ。年金生活者のカット分を過小に見せ、現役世代の年金アップを強調しようとしていると、厚労省のいかさまぶりを民進党が追及している。大体、厚労省が朝日の記事にムキになって抗議・訂正を求めるのも、痛いところを突かれたからと思う人もいるのではないか。なお民進党-柚木議員が11月1日、衆議院本会議で質問すると安倍(ウソツキ)総理は「御党が『再度、試算せよ』と言ったので、試算したまでで、それに文句を言っても不適当とは当たらない」とインターネット国会中継しかされていない事をいい事に、スッゴイ生意気答弁。これに議場は騒然とし、柚木議員は再質問を求め、揉めながらも結局43秒間のみで再質問。「結局、安倍総理は、あたかも7%も逆に増額される事もあるかのような期待感を抱かすような答弁をしているが、本当に増額されるのか、YESかNOで答えて貰いたい」と手短な質問にも安倍(ウソツキ)総理は「既にお答えしたとおり」と事実上の答弁拒否。

 本当に低知性・品格ゼロ=中学生の非行少年のような態度に終始していた。(基本文献-日刊ゲンダイ/管理者:部分編集)



《【腐蝕の安倍政権2】稲田大臣:副収入で月80万円!3億円アパート経営》

 10月7日、自衛隊がPKO活動を行っている南スーダンへ視察に出向いた稲田防衛相。帰国後、自衛隊の新たな任務として南スーダンでの「駆けつけ警護」を加えるかを巡って野党の追求に答えられず、国会が空転した。防衛大臣の資質を問われた稲田大臣だが、政治資金のやりとりの不透明さも指摘されている。「6日の参院予算委員会でも、他の議員の政治資金パーティーに支出した会費で白紙の領収書をもらい、事務所職員が自分の事務所で金額を書き込んで政治資金収支報告書に計上していたことが問題となりました」“お金”の問題で窮地に立たされている稲田大臣は現安倍改造内閣の資産公開でも新任閣僚の中でダントツの資産額を誇っている。その額、土地・建物有価証券等、合わせて計約1億8千万円。「資産公開の不動産評価額は一般的に課税標準額と呼ばれるもので、実勢価格の10分の1以下の場合もあります」そんな“資産家”稲田大臣の気になる動きが発覚した。「持ち家の一つ、文京区内の一戸建てを現在、建て替え中なんです」(不動産関係者)どんな豪邸を建てているのだろうか。「230平米、約70坪の土地に3階建ての物件です。3階を稲田大臣の居住スペースにして残りの1・2階は内部を細かく区切り、単身者用の物件として貸し出し、アパート経営に乗り出すようです」(防衛省関係者)

 稲田大臣は、この物件以外にも東京千代田区のマンションや現在居住している練馬区のマンション、関西で弁護士の仕事をしている夫が居住する兵庫県の一戸建てなど計6軒の土地建物を所有している。その資産価値を専門家に試算してもらうと―。「弁護士をされているご主人との共有物件もありますが、夫婦の資産として見積もると10億円近くになるでしょうね」(大手不動産業者)土地建物の資産だけで10億円。閣僚資産公開によると約3億円の借入金があるが、資産家であることは確かだ。

 これほど資産があるのに、稲田大臣は何故アパート経営に乗り出すのだろうか。「文京区の物件の周辺は大学も近くにある閑静な高級住宅地ですから、賃貸用の需要があると考えたのでは。余った不動産を有効活用し、副収入を狙っているのでしょう」(前出・防衛省関係者)前出の不動産関係者によると、この物件の資産価値は土地建物合わせて約3億円。

 1~2階を賃貸にして貸せば、部屋数から考えて月80万円の収入が見込めるという。ここまで資産運用に執着するのはなぜか。政治評論家の有馬晴海氏はこう語る。「現在、国会議員は議員年金も廃止され、落選すればただの人。将来的な不安から考えると、副収入を持つケースは珍しくありません」約10億円の土地家屋を持っているなら、毎年の固定資産税も相当な額になる。改めて改築目的を彼女の議員事務所に確認すると「賃貸用マンションを建設している訳ではありません。遠方に住んでいる議員の実母とご主人の両親を呼び寄せ、住むための建て替えです」前出の不動産業者に確認すると「3階に夫婦各々の親を呼び寄せて、そこで生活したとしてもスペースは十分だと思います」との事。実際、自衛官からの労働相談で直接、聞いたが「安倍や稲田のド素人に、南スーダンに、こっちは生きるか、死ぬかの派遣命令。正直、上官も休暇に酒を飲みに行ったら、『誰が行ってられるか!』と勤務中とは真逆の事を言っていた」とのこと。現在は、当該自衛官は、今は退官しているが、現役自衛官も共にする自衛隊員同期・親睦会的な集まりがあり、宴もたけなわになると「不安と不満の噴出」が実際の雰囲気だと言う。確かに資産運用には精を出し、南スーダンには、いやいや7時間だけの視察では本音、自衛隊員も「やってられるか~!」だろう。(基本文献-女性自身/管理者:総合編集)



《【闘う高校生】「教育は平等に」 学費問題解決訴え高校生らがパレード》

 高校の学費無償化や国による給付型奨学金導入を求め、愛知県内の私立高校の生徒らが10月23日、名古屋の繁華街を約4キロに亙りパレードした。「学費に苦しむ仲間を救いたい」といったプラカードを手に「学びたいことがある」「教育を第一に」と訴えた。パレードしたのは「愛知県高校生フェスティバル実行委員会」のメンバーら。

 県内の中高生や保護者、教員ら約2千人(主催者発表)が参加した。

 メンバーらはパレード前にシンポジウムを開き、学費と貧困、震災復興、戦争と平和について語り合った。実行委員長で名古屋経済大学高蔵高3年のSさんはシンポジウムで「教育は平等であってほしい」と訴えた。

 また「社会を変えようと行動している高校生がいることを知ってほしい」と取材に語った。

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   《ブログ「リベラル広場」では次の事業も行っています。》

職場(仕事)における労働・人権相談(ハラスメント・メンタルヘルス等、含む)

*大阪府労働相談経験10年以上。*産業カウンセラー資格、有り。

*但しメンタルヘルスの場合、もし心療内科等に受診されている場合、または、その受診の方が望ましい場合は、当該医師の指導を優先し、カウンセリングを断る事もありますので予めご了承ください。

②採用コンサルタント。

*著作[「公正採用」と「能力発見!」採用選考のコツ]

【本ブログ:http://blog.zaq.ne.jp/yutan0619/article/27/】

*著作「採用面接」労働条件確認

【本ブログ: http://blog.zaq.ne.jp/sp/yutan0619/article/29/】

◎なお寄せていただく相談等は、とりあえず全てEメールで送信してください。

<送信先Eメールアドレス>yutan0571@yahoo.co.jp

●費用:交通費等、実費+α(若干-協議)



■「戦争法」違憲訴訟 第1回公判 ■

 11月15日(火)11:00~:大阪地裁大法廷

※傍聴・抽選の可能性があり、地裁玄関前に10:30までに集合願います。





《とめよう改憲!おおさかネットワーク」主催「秋の憲法集会」開催》

   「武力で平和はつくれない!憲法改悪をとめよう!」

■11月26日(土)午後1時半開場―2時開始

■場所:国労大阪会館

 (JR環状線・天満/地下鉄・扇町下車すぐ)

■資料代:1000円(学生以下半額・介護者無料)

 ※同額チケットも用意しています。

■主催:とめよう改憲!大阪ネットワーク

■内容①講演「安倍改憲と日本会議の正体」

    講師:青木理(あおき・おさむ)

②[闘い報告]

◆【道徳の教科化が意味するもの

―戦争をする国の愛国兵士の育成を許すな!】

子どもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会

◆【安倍政権の『壊憲暴走』を支えるメディア】

  新聞うずみ火 矢野宏さん

◆【「ピースおおさか」リニューアル裁判について】

 「ピーおおさか」の危機を考える連絡会 井上淳さん、他3名

 ぜひ多くの皆さんのご参加をお願いいたします。



  《11・27(日)川内原発は2度と動かさない:御堂筋デモ》

◆名 称:11・27(日)川内原発は2度と動かさない 御堂筋デモ

◆と き:14:00※デモ出発14:45

◆ところ:新阿波座公園(地下鉄本町駅23番出口 西南へ徒歩2分)

(民守 正義)