リベラル勢力の再構築で安倍ファシズム政権退陣へ(4)
リベラル勢力の再構築で安倍ファシズム政権退陣へ(4)
《【腐蝕の安倍政権】参議院選挙総括シリーズ:主要論文紹介》
一昨日(7月12日)、ブログ「リベラル広場」としての参議院選挙総括を公表したが、他のリベラル個人・団体の同総括論文も概ね出揃ってきた。従って管理者の感性で「これは!」と思う主要論文を、ほぼ今週末ぐらい、多少、間延びする感もあるが、継続的に紹介していきたい。先ずは相当、長文だが管理者が共鳴する内容部分が多い「国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<1~5>(基本文献-日刊ゲンダイ)」を数回に分けて紹介する。
《国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<1>》
■大マスコミの裏切りで全く伝わらなかった本当の争点
10日、投開票された参院選はやりきれない結果だった。野党共闘はある程度、奏功し、1人区で野党は11勝(21敗)した。しかし、この程度の善戦ではどうにもならず、終わってみれば、自民党が56議席と圧勝。公明党も14議席を確保した。おおさか維新の7議席を加えれば、改憲勢力は77議席を獲得。非改選の無所属議員のうち改憲賛成の4人を加えると、自公プラス改憲勢力が参院で3分の2を制してしまった。与党は衆院ではすでに3分の2を確保しているから、これでいよいよ、国家統制を前面に押し出した改憲が現実味を帯びてくる。安倍首相はテレビで慎重姿勢を見せていたが、こんなものはポーズだ。今回の選挙結果とは、もっとも危ない暴君に、とてつもない数を与えてしまったのである。高千穂大の五野井郁夫准教授は「2016年7月10日は歴史に刻まれる日になるだろう」と言い、こう続けた。「日本の民主主義が形式的なものになってしまった日だからです。衆参で与党や与党協力勢力が3分の2を制するなんて、日本の民主主義の歴史においてはほとんど未踏の領域です。
今でもこの政権はメディアに平気で圧力をかける。公平・中立報道をしなければ、電波停止をにおわせる。今後も言論機関に圧力をかけてくるでしょう。本来であれば、『それはおかしい』と言う野党もここまで負けてしまうと、手も足も出ない。与党議員や閣僚に疑惑があっても証人喚問はもとより、質問時間すら制限されてしまう。安倍政権は『今がチャンス』とばかりにやりたい政策を加速化させていくでしょう。グズグズしていたら、高齢化が進む安倍応援団、日本会議が許さないからです。かくて、あっという間に国の形が変わってしまう恐れがある。後世の歴史家は、この日が歴史の分岐点だったと分析するかもしれません」それなのに、有権者の能天気だったこと。投票率は戦後4番目に低い54.7%だから、どうにもならない。大マスコミが安倍の姑息な争点隠しに加担したものだから、民主主義を賭した選挙だという自覚もなく、盛り上がらない選挙になった結果がコレなのである。民主主義は死んだも同然だが、そのことすら大マスコミは報じようとせず、従って有権者はいまだに気づかない。
安倍の思うツボである。
■比例統一名簿に失敗した野党の致命的大失態
返す返すも悔やまれるのは、野党4党が比例区で統一名簿を作れなかったことだ。1人区で野党統一候補は11議席を獲得。特に東北地方は5勝1敗と共闘効果を発揮し、メディアの最終情勢調査を大きく覆すほど善戦しただけに、なおさら惜しまれる。比例区で野党票が分散した結果、自民党の比例獲得議席は19と、圧勝した前回の18議席を上回ってしまった。「野党共闘が比例区でも実現していれば、自民党から少なくとも5、6議席を奪えたはず。確実に改憲勢力3分の2議席は阻止できました」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)政治評論家の野上忠興氏は「決断できなかった民進党の岡田代表の“オウンゴール”」と語ったが、まさにその通りだ。昨年夏の安保法の成立以降、憲法学者の小林節・慶大名誉教授らは野党の大同団結を呼びかけ、社民・生活も統一名簿実現に前向きだった。消極姿勢は民進だけで、小林教授はしびれを切らして「国民怒りの声」を立ち上げた後も「統一名簿が実現すれば、いつでも降りる」と強調していた。「最後は連合まで統一名簿に積極的となったのに、岡田代表が踏み切れなかったのは『民進党のエゴ』といわざるを得ません。
全ての1人区で野党共闘が実現しても、比例統一名簿がないことで“画竜点睛を欠く”状況になってしまった。決断しなかった岡田代表の歴史的責任は重くなりそうです」(鈴木哲夫氏=前出)統一名簿をフイにした野党は、この国の民主主義を見殺しにしたも同然だ。後世の歴史家に「致命的大失態」と評価されるのは間違いない。
《国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<2>》
■壊憲政権が信任され、さらに巨大化という悪夢
「ヒトラーは民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って出てきたんですよ。彼はワイマール憲法という当時ヨーロッパで最も進んだ憲法下にあって出てきた。常に憲法は良くても、そういうことはあり得るということ」――。今から3年前、麻生財務相が放った言葉を改めて聞くと、現状をあまりにも言い当てていてゾッとする。「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」と続く大妄言だが、安倍政権は「ナチスの手口」をしっかり学んできた。九州大名誉教授の斎藤文男氏(憲法)はこう言った。「憲法の定める基本的人権や知る権利を踏みにじる特定秘密保護法の強行採決に始まり、閣議決定だけで武器輸出を47年ぶりに解禁。揚げ句が集団的自衛権容認の解釈改憲で、安保法制による『立法改憲』とセットで9条を空文化させた。一連の憲法無視の“壊憲政治”は、悪名高い全権委任法を成立させてワイマール憲法を葬り去ったナチスの手口さながら。こうした強引な政治手法こそ、安倍政権は国民の審判を仰ぐべきなのに、今回の選挙も憲法無視の政治姿勢や改憲の野望などの争点化を巧妙に避けた。これも『誰にも気づかせない』というナチスの手口に学んだ結果でしょう」メディアは「改憲勢力3分の2議席」に焦点を当てているが、ちょっと待て。安倍政権は改憲の発議をすっ飛ばし、とっくに憲法をないがしろにしてきたではないか。「安倍政権にとって改憲の必要性があるとすれば、憲法に条文のない『緊急事態条項』を加えるくらいなもの。あとは身勝手な解釈改憲でどうにでもなる。
事実上の独裁を手に入れた今、国民の人権や自由を損ねても、お構いなしだと思います」(斎藤文男氏=前出) 国民は壊憲政権を信任し、巨大化させたツケを払うことになる。
■今回が「最後の選挙になる」という予言は当たるだろう
〈今回が「最後の選挙」になる〉―。不気味な予言だ。これは10日の毎日新聞に載っていた政治学者の白井聡氏(京都精華大専任講師)の言葉である。改憲勢力が3分の2を占め、憲法改正に向けた流れは「第2段階」に入ったというのだ。〈すぐに全面改憲には動かないだろう。先ずは政府に強力な権限を与える「緊急事態条項」を加える〉と白井氏は予想する。
9条改正は心理的なハードルが高いが、大災害やテロに備えて緊急事態条項が必要だと喧伝されれば、お人よしの国民はコロッと騙されかねない。それで国民を改憲に「慣れさせる」。自民党が言うところの「お試し改憲」というヤツだ。白井氏はこう続ける。〈その後に予想されるのは、軍事衝突が発生することを黙認、または誘発することだ〉
そこで緊急事態を宣言すれば、言論や集会、結社の自由など国民の諸権利を停止させ、政府に対する批判も封じ込めることができる。日本の選挙で最低限保障されてきた公正性や自由など望むべくもなく、なし崩しで憲法が停止されてしまう。残念ながら、この見立てが現実になる可能性は限りなく高くなった。「55年体制の時代も万年自民党政権といわれたものですが、当時は自民党内に反対意見や議論があった。大メディアにもまだ批判精神がありました。その両方が失われ、野党も無力な今となっては、独裁政権の力が増す一方です。言論の自由が失われた独裁下の選挙は、何度繰り返しても与党が圧勝する形ばかりのものになる。日本は本当に危険な状況にあります」(政治評論家・森田実氏)要するに、北朝鮮のような国になっていくのだろう。そういう最悪の選択をしたことに、自民党に一票を投じた有権者が気づいていないとすれば、あまりに愚かである。
《国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<3>》
■衆参3分の2でこれだけの恐怖政治が可能になる
衆参で3分の2の勢力を握った政権がやれることは、改憲だけではない。3分の2の勢力をフル活用すれば、戦前並みの恐怖政治、野党の弾圧も可能なのだ。意外に知られていないのは、国会議員を除名できることと、国会審議を非公開にできることだ。憲法55条は、〈議員の議席を失わせるには、出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする〉と定め、58条2は〈院内の秩序をみだした議員を懲罰することができる。ただし、議員を除名するには、出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする〉と記している。要するに、3分の2の勢力があれば、いつでも気に入らない野党議員を国会から追放できるということだ。更に憲法57条は〈両議院の会議は、公開とする。ただし、出席議員の3分の2以上の多数で議決したときは、秘密会を開くことができる〉と定めている。
立正大教授の金子勝氏(憲法)が、こう解説する。「改憲勢力に3分の2を与えたことは非常に不安です。彼らが暴走したら、民主政治は破壊されてしまう。最悪、戦前、粛軍演説をした斎藤隆夫を除名したのと同じことが起きかねない。本当に除名しなくても、いつでも除名できるぞ、という野党議員に対する圧力になるでしょう。異なる意見が封じられたら民主主義は終わりです。国会審議を公開することは、主権者である国民に対して当然の義務ですが、軍事秘密を理由に非公開にされる可能性がある。
どんどん戦前に近づく恐れがあります」これまでも国民の声に耳を傾けず暴走してきた安倍首相。衆参で3分の2の勢力を確保したことで歯止めが利かなくなるのではないか。
■民進党の溶解が始まり益々、自民は高笑い
民進党は選挙区で21議席を獲得。「ここを落とすようなら、次の代表選に出ない」と進退を懸けた地元の三重選挙区でも辛勝し、岡田代表は首の皮一枚でつながった格好だ。だが1人区を中心に善戦したものの、おおさか維新や共産が議席を伸ばす中、民進は改選前の45議席から32議席に激減と独り負け状態。自らの辞任について、岡田は「必要はない」と言いつつ、代表選への出馬は「白紙」と明言を避けた。「3年前の17議席からはアップし、ホッとしているのでしょうが、与党の改選過半数を阻止することはできなかった。負けて喜んでいるようでは、どうしようもありません。このままでは次の衆院選でも勝てないことは自明で、自分の選挙が危うい若手等から、議席減について執行部の責任を問う声が上がってくるはずです。それに、党内に改憲勢力がいるという矛盾もこれから表面化してくる。憲法改正の発議が現実になったことで、党内がガタガタしてくるのは間違いありません。岡田降ろしの動きが出てくるでしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)実際、民進の改憲派は9月の代表選で勝負に出る準備をしているという。「党内保守派の間では、『共産党なんかと組むのはダメだ』という意見が根強い。細野(豪志)さんや長島(昭久)さん達から、共産党と手を切り、中道保守政党として立て直すことを訴えて代表選を戦うという主戦論が出ています。代表選で負ければ党を割る覚悟だといい、既に党内工作を始めています」(民進党中堅議員)折角、合併で民進党が生まれ、野党共闘の枠組みもできたのに、また分裂騒ぎでは元も子もない。安倍の“民共野合”批判に踊らされてどうするのか。保守層の民進支持なんて幻想だ。「民主党政権失敗の戦犯が党中枢に居座り、党内抗争をしている限り、民進党の支持が拡大することはない。どのみち解党的出直ししかないのかもしれません」(山田厚俊氏=前出)民進が溶解し、野党がますます弱小化すれば、安倍1強は半永久的に続く。自民党は高笑いだ。(明日、続く)
【ご案内1】
[動画:安倍(売国奴)総理「私は『TPP反対』は一回も言った事が無い」麻生財務大臣もズッコケ!](現在、拡散中!:【https://t.co/XqnzZktatw”】)
【ご案内2】動画「卒業~アベ政治からの卒業~」をご覧ください。
面白いですよ♪[https://www.youtube.com/watch?v=Q4rwbXwAVbk&feature=share]
【ご案内3】
隠された、これがチェ・ゲバラの「広島訪問」
動画サイトYouTube:検索ワード『チェ・ゲバラ広島に立つ』
〔http://nicotter.net/player.php?video_id=sm6185210〕
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[動画案内]総統閣下は「地球13周分のガソリン代」が計上された事にお怒りのようです
【http://www.asyura2.com/16/senkyo203/msg/859.html】
*安倍(独裁)総理をヒットラーに模して面白いですよ♪
【ご案内5】新着!
[動画]創価学会員の方から「幹部からの指令で偽票を書いた。」
https://www.youtube.com/watch?v=xo7WttVZlEI
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へー!?こんな簡単な事も知らないの~?
安倍総理「私は立法府の長であります」 2016年5月16日衆院予算委員会 – YouTube
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[動画サイト]「沖縄」が抱える基地問題について、7つのポイントでわかりやすくまとめた「#知らない沖縄」
https://www.youtube.com/watch?feature=share&v=2xUhXj0UVuM&app=desktop
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自民党神奈川県議会議員が露骨な「精神障害者差別発言!」
参加者も拍手喝采で「自民党差別体質」露呈!
[証拠動画サイト:http://matome.naver.jp/odai/2146375016738897501]
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吉祥寺での“安倍帰れ”コール!
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[自民ヤバい]自民党議員おもしろ失言集
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「自由と平和のための京大有志の会」[動画] 「あしたのための声明書」
http://www.kyotounivfreedom.com/…/manifestofortomorrow_vid…/
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「特定秘密ver.」自民党広報パロディ
https://www.youtube.com/watch?v=Z-rVuBynhso
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[動画:「この国を安倍総理をはじめてするこの方々に任せてよいのですか?」
http://www.dailymotion.com/video/x4hswvi]
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動画:GPIF資産横領・絶望的運用損(報道ステーションから)
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https://www.youtube.com/watch?v=3QKXPbVXAFc
《【腐蝕の安倍政権】参議院選挙総括シリーズ:主要論文紹介》
一昨日(7月12日)、ブログ「リベラル広場」としての参議院選挙総括を公表したが、他のリベラル個人・団体の同総括論文も概ね出揃ってきた。従って管理者の感性で「これは!」と思う主要論文を、ほぼ今週末ぐらい、多少、間延びする感もあるが、継続的に紹介していきたい。先ずは相当、長文だが管理者が共鳴する内容部分が多い「国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<1~5>(基本文献-日刊ゲンダイ)」を数回に分けて紹介する。
《国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<1>》
■大マスコミの裏切りで全く伝わらなかった本当の争点
10日、投開票された参院選はやりきれない結果だった。野党共闘はある程度、奏功し、1人区で野党は11勝(21敗)した。しかし、この程度の善戦ではどうにもならず、終わってみれば、自民党が56議席と圧勝。公明党も14議席を確保した。おおさか維新の7議席を加えれば、改憲勢力は77議席を獲得。非改選の無所属議員のうち改憲賛成の4人を加えると、自公プラス改憲勢力が参院で3分の2を制してしまった。与党は衆院ではすでに3分の2を確保しているから、これでいよいよ、国家統制を前面に押し出した改憲が現実味を帯びてくる。安倍首相はテレビで慎重姿勢を見せていたが、こんなものはポーズだ。今回の選挙結果とは、もっとも危ない暴君に、とてつもない数を与えてしまったのである。高千穂大の五野井郁夫准教授は「2016年7月10日は歴史に刻まれる日になるだろう」と言い、こう続けた。「日本の民主主義が形式的なものになってしまった日だからです。衆参で与党や与党協力勢力が3分の2を制するなんて、日本の民主主義の歴史においてはほとんど未踏の領域です。
今でもこの政権はメディアに平気で圧力をかける。公平・中立報道をしなければ、電波停止をにおわせる。今後も言論機関に圧力をかけてくるでしょう。本来であれば、『それはおかしい』と言う野党もここまで負けてしまうと、手も足も出ない。与党議員や閣僚に疑惑があっても証人喚問はもとより、質問時間すら制限されてしまう。安倍政権は『今がチャンス』とばかりにやりたい政策を加速化させていくでしょう。グズグズしていたら、高齢化が進む安倍応援団、日本会議が許さないからです。かくて、あっという間に国の形が変わってしまう恐れがある。後世の歴史家は、この日が歴史の分岐点だったと分析するかもしれません」それなのに、有権者の能天気だったこと。投票率は戦後4番目に低い54.7%だから、どうにもならない。大マスコミが安倍の姑息な争点隠しに加担したものだから、民主主義を賭した選挙だという自覚もなく、盛り上がらない選挙になった結果がコレなのである。民主主義は死んだも同然だが、そのことすら大マスコミは報じようとせず、従って有権者はいまだに気づかない。
安倍の思うツボである。
■比例統一名簿に失敗した野党の致命的大失態
返す返すも悔やまれるのは、野党4党が比例区で統一名簿を作れなかったことだ。1人区で野党統一候補は11議席を獲得。特に東北地方は5勝1敗と共闘効果を発揮し、メディアの最終情勢調査を大きく覆すほど善戦しただけに、なおさら惜しまれる。比例区で野党票が分散した結果、自民党の比例獲得議席は19と、圧勝した前回の18議席を上回ってしまった。「野党共闘が比例区でも実現していれば、自民党から少なくとも5、6議席を奪えたはず。確実に改憲勢力3分の2議席は阻止できました」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)政治評論家の野上忠興氏は「決断できなかった民進党の岡田代表の“オウンゴール”」と語ったが、まさにその通りだ。昨年夏の安保法の成立以降、憲法学者の小林節・慶大名誉教授らは野党の大同団結を呼びかけ、社民・生活も統一名簿実現に前向きだった。消極姿勢は民進だけで、小林教授はしびれを切らして「国民怒りの声」を立ち上げた後も「統一名簿が実現すれば、いつでも降りる」と強調していた。「最後は連合まで統一名簿に積極的となったのに、岡田代表が踏み切れなかったのは『民進党のエゴ』といわざるを得ません。
全ての1人区で野党共闘が実現しても、比例統一名簿がないことで“画竜点睛を欠く”状況になってしまった。決断しなかった岡田代表の歴史的責任は重くなりそうです」(鈴木哲夫氏=前出)統一名簿をフイにした野党は、この国の民主主義を見殺しにしたも同然だ。後世の歴史家に「致命的大失態」と評価されるのは間違いない。
《国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<2>》
■壊憲政権が信任され、さらに巨大化という悪夢
「ヒトラーは民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って出てきたんですよ。彼はワイマール憲法という当時ヨーロッパで最も進んだ憲法下にあって出てきた。常に憲法は良くても、そういうことはあり得るということ」――。今から3年前、麻生財務相が放った言葉を改めて聞くと、現状をあまりにも言い当てていてゾッとする。「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」と続く大妄言だが、安倍政権は「ナチスの手口」をしっかり学んできた。九州大名誉教授の斎藤文男氏(憲法)はこう言った。「憲法の定める基本的人権や知る権利を踏みにじる特定秘密保護法の強行採決に始まり、閣議決定だけで武器輸出を47年ぶりに解禁。揚げ句が集団的自衛権容認の解釈改憲で、安保法制による『立法改憲』とセットで9条を空文化させた。一連の憲法無視の“壊憲政治”は、悪名高い全権委任法を成立させてワイマール憲法を葬り去ったナチスの手口さながら。こうした強引な政治手法こそ、安倍政権は国民の審判を仰ぐべきなのに、今回の選挙も憲法無視の政治姿勢や改憲の野望などの争点化を巧妙に避けた。これも『誰にも気づかせない』というナチスの手口に学んだ結果でしょう」メディアは「改憲勢力3分の2議席」に焦点を当てているが、ちょっと待て。安倍政権は改憲の発議をすっ飛ばし、とっくに憲法をないがしろにしてきたではないか。「安倍政権にとって改憲の必要性があるとすれば、憲法に条文のない『緊急事態条項』を加えるくらいなもの。あとは身勝手な解釈改憲でどうにでもなる。
事実上の独裁を手に入れた今、国民の人権や自由を損ねても、お構いなしだと思います」(斎藤文男氏=前出) 国民は壊憲政権を信任し、巨大化させたツケを払うことになる。
■今回が「最後の選挙になる」という予言は当たるだろう
〈今回が「最後の選挙」になる〉―。不気味な予言だ。これは10日の毎日新聞に載っていた政治学者の白井聡氏(京都精華大専任講師)の言葉である。改憲勢力が3分の2を占め、憲法改正に向けた流れは「第2段階」に入ったというのだ。〈すぐに全面改憲には動かないだろう。先ずは政府に強力な権限を与える「緊急事態条項」を加える〉と白井氏は予想する。
9条改正は心理的なハードルが高いが、大災害やテロに備えて緊急事態条項が必要だと喧伝されれば、お人よしの国民はコロッと騙されかねない。それで国民を改憲に「慣れさせる」。自民党が言うところの「お試し改憲」というヤツだ。白井氏はこう続ける。〈その後に予想されるのは、軍事衝突が発生することを黙認、または誘発することだ〉
そこで緊急事態を宣言すれば、言論や集会、結社の自由など国民の諸権利を停止させ、政府に対する批判も封じ込めることができる。日本の選挙で最低限保障されてきた公正性や自由など望むべくもなく、なし崩しで憲法が停止されてしまう。残念ながら、この見立てが現実になる可能性は限りなく高くなった。「55年体制の時代も万年自民党政権といわれたものですが、当時は自民党内に反対意見や議論があった。大メディアにもまだ批判精神がありました。その両方が失われ、野党も無力な今となっては、独裁政権の力が増す一方です。言論の自由が失われた独裁下の選挙は、何度繰り返しても与党が圧勝する形ばかりのものになる。日本は本当に危険な状況にあります」(政治評論家・森田実氏)要するに、北朝鮮のような国になっていくのだろう。そういう最悪の選択をしたことに、自民党に一票を投じた有権者が気づいていないとすれば、あまりに愚かである。
《国民が葬った民主主義…改憲へ衆参独裁政権誕生の絶望<3>》
■衆参3分の2でこれだけの恐怖政治が可能になる
衆参で3分の2の勢力を握った政権がやれることは、改憲だけではない。3分の2の勢力をフル活用すれば、戦前並みの恐怖政治、野党の弾圧も可能なのだ。意外に知られていないのは、国会議員を除名できることと、国会審議を非公開にできることだ。憲法55条は、〈議員の議席を失わせるには、出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする〉と定め、58条2は〈院内の秩序をみだした議員を懲罰することができる。ただし、議員を除名するには、出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする〉と記している。要するに、3分の2の勢力があれば、いつでも気に入らない野党議員を国会から追放できるということだ。更に憲法57条は〈両議院の会議は、公開とする。ただし、出席議員の3分の2以上の多数で議決したときは、秘密会を開くことができる〉と定めている。
立正大教授の金子勝氏(憲法)が、こう解説する。「改憲勢力に3分の2を与えたことは非常に不安です。彼らが暴走したら、民主政治は破壊されてしまう。最悪、戦前、粛軍演説をした斎藤隆夫を除名したのと同じことが起きかねない。本当に除名しなくても、いつでも除名できるぞ、という野党議員に対する圧力になるでしょう。異なる意見が封じられたら民主主義は終わりです。国会審議を公開することは、主権者である国民に対して当然の義務ですが、軍事秘密を理由に非公開にされる可能性がある。
どんどん戦前に近づく恐れがあります」これまでも国民の声に耳を傾けず暴走してきた安倍首相。衆参で3分の2の勢力を確保したことで歯止めが利かなくなるのではないか。
■民進党の溶解が始まり益々、自民は高笑い
民進党は選挙区で21議席を獲得。「ここを落とすようなら、次の代表選に出ない」と進退を懸けた地元の三重選挙区でも辛勝し、岡田代表は首の皮一枚でつながった格好だ。だが1人区を中心に善戦したものの、おおさか維新や共産が議席を伸ばす中、民進は改選前の45議席から32議席に激減と独り負け状態。自らの辞任について、岡田は「必要はない」と言いつつ、代表選への出馬は「白紙」と明言を避けた。「3年前の17議席からはアップし、ホッとしているのでしょうが、与党の改選過半数を阻止することはできなかった。負けて喜んでいるようでは、どうしようもありません。このままでは次の衆院選でも勝てないことは自明で、自分の選挙が危うい若手等から、議席減について執行部の責任を問う声が上がってくるはずです。それに、党内に改憲勢力がいるという矛盾もこれから表面化してくる。憲法改正の発議が現実になったことで、党内がガタガタしてくるのは間違いありません。岡田降ろしの動きが出てくるでしょう」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)実際、民進の改憲派は9月の代表選で勝負に出る準備をしているという。「党内保守派の間では、『共産党なんかと組むのはダメだ』という意見が根強い。細野(豪志)さんや長島(昭久)さん達から、共産党と手を切り、中道保守政党として立て直すことを訴えて代表選を戦うという主戦論が出ています。代表選で負ければ党を割る覚悟だといい、既に党内工作を始めています」(民進党中堅議員)折角、合併で民進党が生まれ、野党共闘の枠組みもできたのに、また分裂騒ぎでは元も子もない。安倍の“民共野合”批判に踊らされてどうするのか。保守層の民進支持なんて幻想だ。「民主党政権失敗の戦犯が党中枢に居座り、党内抗争をしている限り、民進党の支持が拡大することはない。どのみち解党的出直ししかないのかもしれません」(山田厚俊氏=前出)民進が溶解し、野党がますます弱小化すれば、安倍1強は半永久的に続く。自民党は高笑いだ。(明日、続く)
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安倍総理「私は立法府の長であります」 2016年5月16日衆院予算委員会 – YouTube
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[動画サイト]「沖縄」が抱える基地問題について、7つのポイントでわかりやすくまとめた「#知らない沖縄」
https://www.youtube.com/watch?feature=share&v=2xUhXj0UVuM&app=desktop
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参加者も拍手喝采で「自民党差別体質」露呈!
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【ご案内9】
吉祥寺での“安倍帰れ”コール!
動画[http://saigaijyouhou.com/blog-entry-12105.html]
【ご案内10】新着!
[動画]「山本太郎氏の発言でストレスmax。発狂寸前?
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=112980
【ご案内11】新着!
[自民ヤバい]自民党議員おもしろ失言集
https://www.youtube.com/watch?v=t4UlxG5nURM&feature=share
【ご案内12】新着!
総統閣下が参議院選挙で民進党にお怒りのようです
https://www.youtube.com/watch?v=uX5cNlJYdU0
【ご案内13】新着!
動画「安倍首相が政治資金で『ガリガリ君』を買ったことを山本太郎が追及」
https://www.youtube.com/watch?v=lLI2q35qq4M]
【ご案内14】新着!
「自由と平和のための京大有志の会」[動画] 「あしたのための声明書」
http://www.kyotounivfreedom.com/…/manifestofortomorrow_vid…/
【ご案内15】新着!
「特定秘密ver.」自民党広報パロディ
https://www.youtube.com/watch?v=Z-rVuBynhso
【ご案内16】新着!
稲田朋美議員「国民の生活が大事」は間違っていると思います!
[動画:「この国を安倍総理をはじめてするこの方々に任せてよいのですか?」
http://www.dailymotion.com/video/x4hswvi]
【ご案内17】新着!
動画:GPIF資産横領・絶望的運用損(報道ステーションから)
http://www.dailymotion.com/video/x4jc1e7
【ご案内18】新着!
創価学会員が公明党に「無理」宣言
https://www.youtube.com/watch?v=3QKXPbVXAFc
(民守 正義)
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